2017年8月03日(木) ◆狂熱は冷めやらず、最後の一日

こんにちは、北浜にある画廊喫茶フレイムハウスをプロデュースする阿守です。


画廊喫茶フレイムハウスは版画家の柿坂万作さん、そして音楽家の僕が共同で経営する猫のひたいのように小さい喫茶店です。版画家といっても版画は売れず、音楽家といっても商売にはならず、その日その日を生きていくために、生活の糧として喫茶店をしています。


それにしても「プロデューサー」とは思いきった見栄の切り方をしたものです。猫のひたいにプロデューサーなる言葉がそぐうのかどうかは、お店に来た人しかわかりません。人の役職や肩書というのもいろいろです。僕の父親はアマチュア画家で、鉄道マニア、歌の先生、ドラマー、明治乳業の下請けをしていた糖尿病でパチンコ依存症の男でした。


父は自分の名刺を「明治乳業 代表取締役:阿守利通」としていました、なんだか省略してはいけないところを省略していますね。本当なら「明治乳業 みの販売所」となるはずですが…。


朝早くの牛乳の配達が終わると行きつけのパチンコ店が開店するまで、朝から仕事もしないでギャンブルに熱狂するパチンカスが集まる喫茶店で時間をつぶすのが日課でした。


そこで打ち解けた人と名刺交換をします、「えええっ!阿守さん、明治乳業の社長さんなんですか!」とそれはたいそう驚かれるのだと、父はイタズラっぽい顔をしてカラカラと笑いながら僕にその状況などを説明してくれました。そのあたりからでしょうか、僕が人間がそういったものに振り回されるのがアホらしく思えるようになってきたのは。


けれど社会で生きていく以上は、肩書が必要になる場合も多々あります。それだけで話しがスムーズに進んだりもするものです。


そんな阿守もいよいよ名刺を持つことになりました。どうか、皆さん名刺交換をさせてください、新しいおもちゃを持ったら遊んでみたくてたまらないのは当然ですよね。


さて、


昨日は夏の大祭、万作祭の千秋楽【王子の凱旋(前編)】が催されたこともあり、沢山のお客さまにご来店いただきフレイムハウス始まって以来の盛況をいただきましたこと、感謝のことばしかありません。


万作祭を第一夜からおよそ二週間かけて開催してきたわけですが、泣いても笑っても今日で千秋楽の最終日となります。想定外のことといえば、最初はカフェでの演奏ということで、だいたい5曲~6曲くらいクールに演奏すればいいだろうとイベントを考えていましたが、フレイムハウスにお越しいただくお客さまは当然ながら、それでは帰ってくれません。


いつしか5~6曲は10曲となり、ついには20曲近くとなりました。トークイベントに関しては1時間の予定でしたが、出演者が泥酔させられ深夜まで続くこととなりました。


だけれど、阿守はそれを嫌がっているのか?といわれれば、まったくそうではなくどちらかといえば望むところ。意地です。


誰が雄作さんのことを「王子」と呼びだしたのか知りません。誰が僕のことを「総帥」と呼びだしたのかわかりません。とにかく、自分でつけたものではないということだけは知っています。シラフの人間が自分のことを「王子」や「総帥」と呼んでくれとはいわないものです。


雄作さんも名刺があり、僕にも名刺があり、そしてその肩書には「王子」とか「総帥」という文字は入っていません。


でも、フレイムハウスの舞台ではやっぱり王子と総帥です。


そして僕は…、ときたまこうして自分という人間が総帥に戻ることに、多少なりとも「そんなに悪くはないもんだ」と居心地のよさを感じはじめているのは、いよいよ毒が回ってきてるのでしょうか。


本日、万作祭の最終日【王子の凱旋(後編)】となります。


これまでこれといった事故やトラブルもなくイベントを開催できたのは、みなさまのご協力とご理解があってこそです。


どうか最終日もよろしくお願いいたします。


応援メッセージ:

「僕もこのイベントを応援しています。この状況からでも生きてさえいれば、悪くはないもんっすよ!」

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by amori-siberiana | 2017-08-03 11:53 | 雑記 | Comments(0)


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