2017年9月14日(木) ◆思い込み10年、解決は10秒なり。

こんにちは、北浜にて猫のひたいのような小さな店。画廊喫茶フレイムハウスを版画家の柿坂万作さんと共同経営している、阿守のブログです。


お店は、先週までの喧噪はどこへ行ったのか?というような、静かな一週間が続いている。こういうときは読書でもすればいいのかも知れないなと、ヒゲの男は唇にかかってくるヒゲを抜きながら考えたが、図書館へ行くよりもハローワークへ行ったほうが、身のためになるのではないかとも考える。


北浜をこれまでに散々と喧伝されてきた、ステレオタイプな大阪のイメージから独立させ、この一帯を稀代の英雄が跋扈するマンハッタンのようにしたい。我こそは北浜のラスプーチンになるのだと、おこがましくも差し出がましい理想を持っているヒゲの男であったが、店で一週間も暇が続くと、明日をどうやって生きようかという現実的で初歩的な問題の解決に全精力を傾けることになっている。


溺れている人間が、溺れている最中に「自身の泳ぎかたをもっと工夫しようかな?」などと考えたりはしないものだ。


とはいいつつも、秋の万作祭にむけて、やっておかなければいけないことは山ほどある。取りあえずはそれをこなしながら、ジタバタしても仕方なかろうと開き直っているのである。


画廊喫茶フレイムハウスという屋号は、秋の万作祭(9月30日~10月10日)の終了をもって新しい屋号に変更することとする。それとなく知らぬ間に変わっているようにしたいものだ。暖簾も新しいものを作り、名刺も新しいものを作り、店判も刷新しなくてはならない、古い酒を新しい瓶に詰め替えるだけのような作業だが、なかなか骨が折れそうだとヒゲの男は店でコーラを飲みながら考えていた。


「最大多数の最大幸福とは…」と、ベンサムのことばを頭のなかで繰り返しながら、ベンサムの遺体の頭部が、学生のいたずらの標的になっていたことを思い出し、皮肉なものだと笑ってしまうのであった。


さて、今日は書くべきことがない。雄弁の銀、沈黙の金というではないか。といっても、よく喋ったほうであろう。


新たな発見といえば、昨日、店にやってきた京都の女にカポタストの装着のしかたを教わったくらいのものであろうか。


これはまさにヒゲの男にとっては、青天の霹靂であった。今の今までカポタストを逆につけていて、弾きにくい弾きにくいと周囲に不平を漏らしていたのである。ところが正しい装着をしてみると、そのような弾きにくさは一気に解消された。10年の悩みが10秒で解決に導かれたのだ。


自分だけで考えるから、こういうことになるのだ。これを知ってれば、ヴィヴァルディの「四季」のとき、どれだけ楽だったであろうか。バカ野郎。

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by amori-siberiana | 2017-09-14 11:52 | 雑記 | Comments(0)


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