2017年10月08日(日) ◆北濱サバトの終宴

こんにちは、北浜にて猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウス(近日:クント・コロマンサに改名)を経営する、ヒゲの男、阿守のブログです。


さて、昨日のこと。


秋の大祭、万作祭の第三夜であり、女将軍三部作(トリロジー)の最終日の開催であった。ヒゲの男は北浜のオフィスで執務をしたあと、店へ行く。店に行くと、版画家の柿坂万作とボランティアの星師匠が掃除をしている。ヒゲの男は早速、ギターの練習にとりかかる。


最終日はアハハの女が歌い狂う日である。吟遊詩人の女から渡されたタスキは、ガハハの女を経由して、最終目的地のアハハの女へ禅譲されるという具合だ。その大役を果たすためにアハハの女もキャリーバックを引きずりながら、ギターを抱えて画廊喫茶フレイムハウスへやってくる。さすがは魔女である、全身、黒ずくめの格好なのだ。


万作が濃い目のコーヒー、そしてカステラを一同に提供する。長方形で表面に凹凸のあるテーブルを囲み、一息を入れてからリハーサルを開始する。リハーサルといっても、舞台監督や音響屋や照明屋がいてというものではない、ただ、機材の電源を「OFF」から「ON」にするだけなのだ。


リハーサルが終わり、開店する。ファゴット弾きの男が最初にやってくる、西郷隆盛の肖像画のような愛嬌のある目をした男である。ただし、あれは西郷の遺族がいうには、本人とは似ても似つかないのだと苦言をもらしていることを、ヒゲの男は沖永良部島の男から聞いたことがある。


アハハの女との段取りでは、イベント全体を二部構成にして、最初の一部はアハハの女だけで大いに歌ってもらう。二部からはヒゲの男が登場して、二人で演奏するというものであった。ところが魔女は気まぐれなので、第一部の最初からヒゲの男に「ステージに来い」という。自分は後半戦からだとタカをくくって、ウイスキーをぐいぐい飲んでいたヒゲの男は意表を突かれて、酔っぱらったままステージにあがる。


魔女アハハに指名を受けて、回避できる術など持っているものなど、現代にはいないであろう。アハハの女は自身が弾ける限りの曲を弾き、そして唐突におかしなことを皆に向かって問いだす。


「レストランでウミガメのスープを頼んだ男が、そのあとに自殺をした、それはどうしてか?」


なんだ、急に魔女仕切りの裁判か何かが始まったのかと、一同はどよめき悩みだす。来場していたアラタメ堂は魔女の問うていることを知っているようで、幾つかのヒントを無知蒙昧なる来場者へ提供する。魔女と幼なじみであるというゲームセンス・ゼロの女も、この問いの答えについて知っていると豪語するが、なんだか見当違いなことばかりを発言して、稀にみるセンスの無さを露呈する。


ヒゲの男は自身の隣に座っていた、不動産広告デザイナーの男に「なにか考えを発言してみろ」と肩を叩いて促す。デザイナーの男は落ち着き払った声で、自己の思慮するところをことばにして発する。


「…自殺はアカンわ」


さすがはボンクラの二代目経営者のデザイナーである。素晴らしき発言、恐れ入った。店内の爆笑を誘うには、平仮名にしてたったの8文字のことばで良かったのだ。ヒゲの男は「ほれ、みたことか」と苦笑する。驚くことに参加しているのか、不参加なのかわからない微妙なラインにいた万作が答えを当てる。


魔女から質問の答えを訊いたあとにヒゲの男が語りだす。


「事実、そういう事例は歴史のなかに枚挙の暇がない。ひかりごけ事件とかウルグアイ空軍機がアンデスで遭難した事件などが有名だよ」と、物騒なことを言いだすが、酒の回っている一同は面倒くさいことを聞きたくないので、ヒゲの男は早く帰れのような雰囲気となる。


そこから、おでんを貪り自身の旺盛なる食欲を満たしたアラタメ堂のご主人(ヒゲの男はたまに彼のことをデタラメ堂と間違っていってしまう。他意はない)。自らステージに登壇して人狼ゲームを開始することを高らかに宣言した。訳もわからないまま、その場に組み込まれたいちげんさんのさすらいのイタリアン・シェフの男も強制的に参加させられるが、全ての戦いにおいて初日に吊られたり、初日に殺されたりして、さぞや暇であったことだろう。


さて、時間だ。


今日ほど粗雑で端的すぎるブログの内容もなかろうが、許していただきたい。


ヒゲの男は、今日はブログ以上にやらなければいけないことが多々あるのだ。なら、まとめて後日に書けばよかろうと諸君は思われるかも知れないが、毎日、いろんなことがあるので今のうちに書いておかなければ、明日まで記憶が持つかどうかの自信がないのである。


過去の記憶は、常に新しい鮮烈なる事象によって、どんどん上書きされていくのであるから。


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by amori-siberiana | 2017-10-08 12:44 | 雑記 | Comments(0)


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