こんにちは、北浜にある画廊喫茶フレイムハウスをどうにかする阿守です。


7月21日(金)に開催されるイベント【新進気鋭の小説家 平尾正和は語る】についてのお話しましょう。


この度、平尾正和さんの小説「アラフォーおっさん異世界へ!! でも時々実家に帰ります」の書籍化が決定いたしました。出版社や発売日の情報解禁はまだ先ですが、僕はこの宣伝活動を最大限に応援していくつもりです。平尾さんにとってのゲッペルス宣伝相ですね。


この作品は「小説家になろう」というサイトにて現在も連載されており、そちらでお読みになることができます。


詳しくは平尾正和さんのウェブにて確認していただければ幸いです。


http://hilao.com/


僕の友人で海外を飛び回り、車ばかりを売りさばく太っちょも絶賛する作品です。僕もイベントの21日までには、完全読破しておくことをここに宣言いたします。


それにしてもいきなり有名になったもんだね、何か下積みのようなものはなかったのかい?と僕が問うと、自分の名義ではないが違う名義で官能小説を二本ほど書いたとのこと。


そいつは面白いじゃないか、是非ともその官能小説を読ませてくれたまえ。何?前のバンドに気を使ってるからだって?バカなことをいうんじゃない、多様性に富むことこそ文化や芸術の成熟に寄与するのだよ、強制された管理社会からじゃ何も生まれやしないのさ。

スタローンだってマドンナだって、そうじゃないか。今村昌平や唐十郎だってそう。なんとかこういう仕事をしたいから、そのキッカケのために体当たりでチャレンジすることは称賛に値することだよ。別に他人にどうじゃこうじゃといわれる筋合いは全くない。


僕か?僕なんてのも小遣い稼ぎのために、偽名で記事を書いたりした。僕の場合は自分たちで作った会社がバカ野郎ひとりの行動で吹っ飛び、優雅な生活から一転、明日を生きていくことすらままならない状態だったのだ。


http://edyclassic.com/writer/21/


これなんていうのは、その日を生きていくために書かせてもらったものだ。


21日のイベントでは平尾さんと懇々と話すのだ、僕たちのこれからの展望について!


転がろう、転がろう、転がりさえすれば、苔は生えないものさ。

フレイムハウスは本日も昼から転がり続けております。


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by amori-siberiana | 2017-07-17 11:37 | イベント | Comments(2)

こんばんは、フレイムハウスの阿守です。


今日はツイッターに書いたとおりで、昼から画廊喫茶フレイムハウスの大掃除をしていました。


ちなみにツイッターはここです【@Amori_SiberianA】。


お得な情報とかおもしろい秘話のようなものは一切発信していません、ですが、常に警鐘を鳴らしています。誰に?自分にです。


ですが、ツイッターというものはありがたいもので、今日の掃除のツイートを見てお店の常連さんが差し入れをもって掃除の手伝いにきてくれました。これが非常に助かりました。お休み中のところ、お二人さんありがとうございました。


いつの間にか泣き出したセミの声と、時折、浮世離れしたようにちりりんとなる風鈴の音を耳にいれながら、窓を拭いたり、楽器を拭いたり、テーブルや椅子の汚れを丁寧に落としていくのは、別段、苦にはなりません。


何代にもわたって一族の怨念が込められたがごときの汚れを浮かしては、拭きとり、それを洗い、また浮かしては拭きとりを談笑しながら繰り返していました。バーやカフェに限らず常連のいるお店というのは、その常連客がいつも陣取る席というのがあるものです。もちろんフレイムハウスもそんな感じ。


汚れのひどい箇所に関しては、そこにいつも陣取っている常連に対しての呪いのことばが発せられたり、やたらと内装の壁の色が薄くなった箇所に関しては、いつもそこにもたれかかってる常連客の服についてるのだろうと笑いあったりしました。


掃除も一か所をすると、バランスとしてどうしてもあそこも掃除しておきたいとなり、それがどんどん広がり、最終的にはすべてを掃除しなくては辻褄があわないような気がしてくるものです。しまいには、万作さんが描いている壁画で自分たちが気になるところも修正したり、書き足したりしてやろうかという話しにまで発展しましたが、それは未遂に終わりました。

「ここ手すりとか書き足そうか」とか「換気扇を追加してみようか」とか。

それでも、フレイムハウスのことを知った人ばかりでの掃除だったので、店の雰囲気を損なわないように、最大限の気を使いながらのクリーンアップでした。


ここまでは美談です。


ところが、僕には他の思惑があったのです。そう、がらくた珍品が雑居しているフレイムハウスの中に、もしかしたら宝があるのではないかと目を光らせながらの掃除でした。


「出張、お宝鑑定団inフレイムハウス」


窓の掃除をしているとき、汚れにくすんだ円形のプラスチックの入れ物を見つけました。それをタオルで拭いてみると・・・。


あっ!これは。


なんと、古代ギリシアの当時のコインらしきものが出てきました。それが五つも。
ギリシア語で書かれているので、それぞれがどのような価値をもっていたのかは定かではありませんが、僕は一目でわかりました、「これは本物だぞ」と。本物には本物の説得力が宿っているのです。


交易で栄えたエーゲ海、そこで引き揚げられた沈没船のなかから、コインや壺などが沢山でてくるというのは有名で、それらをおみやげ物として観光客相手にギリシア現地で売っているのでしょう。それを誰かが買ってきて、何人かの手を経て、この遺物たちはフレイムハウスに辿り着いたのです。


右手にそれを持ち、目を閉じれば、古代アテナイの町を歩くソクラテスやプラトン。アリストテレスにアルキメデス、ピタゴラスにアイスキュロス、ソポクラテスにディオゲネス、ホメロスに重装歩兵。


彼らが一堂に「こんにちは阿守。私たちのいる素敵な世界へ案内しよう」と僕に訴えかけてきている気がしてくる。NOだなんて言えるはずがない、僕は日本人なんだから。


左手のうす汚い雑巾が応戦してくる。「阿守よ、異国の死者のくだらん世迷言など聞かずに窓を拭け、ヤニを取り除くのだ。異国の硬貨などどうなるというのだ、福沢諭吉が一番偉い。間違いない、一番、偉い」


やかましい!といって僕は左手に持っていた雑巾を水のはいった黒いバケツのなかへ突っ込んだ。


「万作さん、すいません」


厨房で換気扇の掃除をしていた版画家の柿坂万作が答える「ん?どうしました」。


「万作さんが死んだあとでいいので、これを僕に譲ってくれませんか?」


「ああ、それ!ギリシャのお金かなんかでしょ。バレてしもうたなあ」


「バレるもなにも窓のところでホコリをかぶって、出しっぱなしになってましたよ」


「うーん、阿守さんに何か欲しいといわれたら、今のワシでは断れませんわ、ええですよ、あげます」


おお、柿坂万作、君も日本人であったか。僕は古代ギリシアのコインらしきものを手に入れた。


エリック・サティは古代ギリシアの真っ裸の少年ばかりが描かれた奇妙な壺から着想を得て、名曲「ジムノペディ」を生み出したといわれる。世界最初のコンピューターは「アンティキティラ島の機械」といわれるもので、たくみなゼンマイの技術で天体の運行を正確に予測することができた。アンティキティラ島の機械が表現する「月」の回転速度の揺らぎなどは芸術的な創意工夫によって成立している。


それら共通するインスピレーションを内包する逸品に僕は心を打たれたのだ。この五つのコインらしきものが、何を語っているのかまだわからないが、肌身離さず持っていれば、おのずとそれもわかってくるだろう。


僕は恋をしたのだ。心を奪われたのだ。


すぐに鞄にしまおうと思ったが、それも少々品がないのでお店から帰るときに持っていけばいいかと考えた。


そして結局、持って帰ってくるのを忘れた。


今日はお掃除、ありがとうございました!


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by amori-siberiana | 2017-07-17 01:21 | 雑記 | Comments(0)


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