こんにちは、北浜にある猫のひたいのような小さな店、画廊喫茶フレイムハウスの阿守です。


昨日は私用でお店に出ていませんでしたので、一昨日の話しをいたします。


と…、ここまで書いて、そのまま寝落ちしてしまっておりました。いやはや、昨夜のペルセウス流星群での夜更かしは、月が出てきたのをキッカケとして、夜空に見切りをつけたのに悪夢にうなされて目が覚め、そこからあまり眠れなかったのです。


今朝になって眠気まなこにフラフラしながら山から下りてきました、大台ケ原へ行って帰ってきただけでも、もっていたペットボトルが気圧によってひしゃげているのには驚きます。


さて、一昨日の話し。僕と星師匠でお店に行ってみると久しぶりにハイタッチの男が来ており、友人のチンピラ(自称)の男性を連れてハイボールを飲んでいました。チンピラの男の左腕にはエルンスト・チェ・ゲバラの見事なタトゥーが入っており、多分、話題がゲバラになっていると僕と朝まで何時間も語り続けられそうなので、お互いにゲバラの話題は控えました。


その二人と一緒にいるのが、どういうわけかフレイムハウスに迷い込んできた、写真家の女。最初はハイタッチの男の席で談笑しているので、彼の友人かと思っていたのですが、このお店で初対面だとのこと。


ハイタッチの男が僕に紹介してくれます。


「阿守さん、この女性、今出会ったのですけれど星を撮影するのが仕事なのだそうですよ」


「えっ!そうなんですか、実は僕も星が好きなのです。明日の流星群は撮影しに行かれるのですか?」


写真家の女はニッコリと笑って、「ええ、吉野方面に行く予定です」と返答する。


チンピラの男が口を開く。


「星を見て喜ぶ奴の気が知れない。そこに何があるのか?セクシャリティを感じているのではないか」


僕は受け答える「そこにセクシャリティがあるのかないのか、そのセクシャリティという言葉がどんなことを内包しているかによりますね。」


「つまり?」とチンピラの男がいう。


「はい、つまり、セクシャリティが意味するものが単純にセックスだけを意味するのであれば、それはNOですけれど、その言葉のなかにエレガントとかノスタルジーとか好奇心とか他の要素が含まれるのであれば、YESということになります」


「なるほど」とチンピラの男はうなずき、そこから言葉と酒を注ぎ足す。


「兄さん(僕のこと)と姉さん(写真家の女のこと)がたは、星を見に吉野へ行くという。俺は星はよくわからんが、吉野に行くというのは共感できる」


ハイタッチの男は電子タバコを吸いながら、ニコニコとみんなの会話を聞いている。


チンピラの男が続ける「以前、萌の朱雀という映画を見たとき。その映画の舞台が吉野であり、そこに描かれている吉野の風景に俺は魅せられた。点というか線というか、そういった美しさを感じた。吉野、そこではありふれた風景であるものを巧みに切り取った、そのカメラワークはすごいものだった」


僕は笑いながら共感した。「チンピラが見る映画にしては、えらく不似合いなものが出てきました。ワイルドスピードとかミナミの帝王の劇場版とかじゃないんですね」。


チンピラの男も笑いながらいう、「その映画をみてね、俺もカメラを持って吉野へ入ったんですよ。あまりバシャバシャするのも余計だとおもって、9枚だけ写真を撮りましたが、結果としては残念なものだったのですよ」。


その話しを聞いて僕は「いい映画って、フラクタルなんですよね」という、即座にチンピラの男が「そう!それ!フラクタル。マクロとミクロ、ミクロとマクロ。そのどちらにも通じて全体に流れてる何かを捉えきれなかったということなんです」と応答する。


写真家の女と星師匠もところどころで話しに加わってきて持論を述べる。


その夜は星を見る理由について、延々と話しをすることとなった。その会話はまるで自分の心のなかの階段を下りて行くような、とても愉快な経験を伴うものでした。


チンピラの男が僕にいう「兄さん、いいメガネしてるね。モスコットのレミトッシュ?」。正解だと僕が伝えると、チンピラの男もカバンから自分のメガネを取りだす、これまた素晴らしいメガネだ。


「俺はヘミングウェイが大好きでね、だからこのメガネも彼と合わせてるんですよ」とチンピラの男がいう、僕が「やっぱり、ライオンになった夢を見ながら死にたいですか?」と応答すると、二人のあいだに「老人と海」の一節が浮かび、お互いにニヤッとする。


そのまま酔っ払いたちは各人のメガネをそれぞれ交換して、かけては外し、かけては外しをしてみる。やっぱり、メガネの持ち主本人以上にそのメガネが似合う人間はいないものだと納得する。酔っ払いのすることはよくわからない。


そのまま、どういう経緯か万作さんとチンピラの男が腕相撲をすることになる。右腕は万作さんの勝利で左腕はチンピラの男の勝利。


そしてその日は深夜に散開となった。僕と星師匠と写真家の女は星を見るに備えて、チンピラの男は8時25分だかに絶対仕事へ行くために、ハイタッチの男は出張へ行くため、万作さんは明日の営業のため、それぞれがそれぞれの寝床へ帰った。


翌朝、僕のヤフーのメールにチンピラの男から連絡があった。


メガネが無くなったとのこと。ライオンに食われたか。


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by amori-siberiana | 2017-08-13 17:42 | 雑記 | Comments(0)

こんにちは、最近は北浜や淀屋橋にスマホを片手にもった集団を見かけますが、聞くところによるとポケモンGOの賑わいなのですね。是非、画廊喫茶フレイムハウスにお越し下さい、ガチャでは手に入らない本物のレアモンスターに出会えるかも知れません。


さて、フレイムハウスの今後のイベント予定です。


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◆8月20日(日) 【一杯の紅茶のためなら、世界が滅びてもかまわない Cocopeliena(ココペリーナ)の暴風よ】/8月20日(日)19時ころから ※予約受付中


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◆8月26日(土) 【井上知樹×古池明 スウィングジャズ・ギターデュオ】 ※万作さんのイベント 予約不要

20時スタート /★入場料2000円

出演:井上知樹(マカフェリギター)&古池明(アーチトップギター)
ジプシースイング系とアメリカンスイングジャズ系のギターデュオ


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◆8月27日(日) 【タッキー国王杯 第一回モノポリー大会 奥さん、俺の金を全部もってけよ!】19時ころからスタート /入場無料 ※予約不要


ご存知、タッキーが自分がただモノポリーをしたいがために店でモノポリーをします。参加は自由。それ以外は通常営業となんら変わりません。

飲食の際にタッキー国王へひとこと「ゴチになります」と言えば、もしかしたらおごってくれるかも!多分、おごってくれます。


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◆9月02日(土) 【〓SECRET〓】 /予告:甘美で官能的なる宮廷音楽の世界


◆9月19日(火) 【〓SECRET〓】 /予告:私の奥義をお見せしよう、そう、これが背水の陣だ。


◆10月未定 【秋の大祭 万作祭】 /予告:これが北浜ビッグバン


以上、今後ともフレイムハウスを宜しくお願いいたします。



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by amori-siberiana | 2017-08-13 12:56 | イベント | Comments(0)


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