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こんにちは、北浜にて猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウス(近日、kunt Coromansa /クント・コロマンサに改名)にて、日々、精進しながら丁稚奉公している阿守です。


日本では一年前から予定されていたように、衆議院の解散にともなう選挙が行われることとなり、ヒゲの男の周囲でも風雲急を告げる趣となっている。ヒゲの男は以前の総選挙の折、自身の出自とも生活とも何の関係もない静岡の立候補者に肩入れと入れ知恵をして暗躍したことがあるが、それはなかなか退屈しないものであった。


勝敗の明暗を分けるのは打ち出す政策などでは一切ない。世の中の主流派(多数派)に自分が属するのかどうかだけの話しである。だから政治家は勝てる地域を綿密に調査して、そこへ笑顔で登場して、にこやかに握手を求めるのである。


皆が茶番と思いながらも、実際にはそういったシステムが世の中の基礎を作っているかと考えると、興味深いものがある。政治家というのは立候補して、さらには当選してからやっとのこと政治家となるのであるから、政治家としての資質が問われるのはそこからだ。それまでは個人の責任において何をしたっていいのである。


あくまで多数派に属していること、それが勝利の原則である。何かしたいなどと言うのは、実際はどうでもいいことだ。だから選挙は退屈しないものであった。


これが万民の幸せについての話しになると趣は全然変わってくる。その場合はよく吟味して確実な人間を選ばなければならない。ところがそんな人間はどこを探しても出てはこないのだ。


さて、昨日の話し。


ヒゲの男が店に行くと、常連の洒落た名前の女が来て、自分が持ってきて店に置いたままにしていた本を読んでいる。版画家の柿坂万作の姿がないので、どうしているのかと考えていると、どうやら上の階にて洗濯物をしているとのこと。


しばらくすると、常連のガルパンの男、常連の不思議な女、そしてグラフィックデザイナーの男がやってくる。話しの内容を聞いてみると、どうやら全身麻酔がどうしたこうしたという内容であった。


しばらくすると、オーストラリア人の男がやってきてビール、芋焼酎、ビール、ウイスキー、ビール、芋焼酎を注文する。不思議な女とヒゲの男は、店に置き去りにされている大正琴を使って遊ぶ。


翌日のイベントの機材を持って、音響屋の浩司ばいが店にやってくる。


「ほんまに阿守からくる連絡は金にならんことばかりや!」と、浩司ばいはブツブツいいながら、ヒゲの男と一緒に機材のチェックをする。ヒゲの男は10年以上、音楽の現場にいたはずであるが機材のことなどは他人任せでサッパリわからないので、初めてのものを見るような顔で機材を扱う。


「とにかく、すいませんが、電源のONとOFFだけの操作で機能するようにしておいてくれませんか」と、ヒゲの男は無茶をいう。


車で来ている浩司ばいは、万作が淹れたコーヒーを飲みながらギターを手にとって適当に音を鳴らす。ヒゲの男は大正琴でそれに乗っかる。ギターと大正琴でのブルースの演奏が始まる、いつの間にか来ていた「ケェッ?」の男も早速ながらギターでそのセッションに参加するよう、不思議な女から突かれるが、当人は「オレ?なんでオレが?」と加わらない。


「ケェッ?」の男がいう。


「それやったら、ビートルズのNorwegian Woodしたら、ええん違いますか?あれ、こないな大正琴みたいな音しとるやろ」


ヒゲの男がその曲をギターで弾き、浩司ばいが大正琴で冒頭のメロディを弾く、どこからか歌が聴こえてくる。素晴らしい英語の発音だ、誰かと思えばオーストラリア人の男がいつの間にかスマホで歌詞を探しだして、歌っていたのだ。


知らぬ間に選挙のプロの女もやってきて、さらにいちげんさんの女も歌声につられてなのかどうか知らないがやってくる。


すると、浩司ばいが選挙のプロの女を見て、「アレ…、どっかで会うたことあんな…」と言いだす。女のほうも身を乗り出して浩司ばいを見る。


「あっ!音響さんやんか!こんなところで何を、大正琴なんか弾いてはるんですか!」と、甲高い声で驚きを素直に表現する。どうやら二人は何らかの現場で一緒に働いた仲なのであろうことは場の全員に伝わった。


ここでは偶然をよく目にすることがある。酒場というのは、大体そうなのかも知れないが。


オーストラリア人の男がヒゲの男に訊いてくる。


「あなたは音楽家として活動していたのか?」


「そう、4年くらい前まではSIBERIAN NEWSPAPERというバンドをしていた」


そういいながら、ヒゲの男は自分が属していたバンドがどのような楽器編成によって成立していたのかを説明する。オーストラリアの男は、小さな声で何度も「SIBERIAN NEWSPAPER…、SIBERIAN NEWSPAPER…」と、まじないのようにつぶやく。


そして急に過去の記憶と一致したように、ハッとした顔をする。


「私はシドニーであなたのバンドの曲を聴いたことがあります。そう、ラジオから流れてきた、そのバンドの名前が確かにSIBERIAN NEWSPAPERだった。名前がユニークだから憶えてる、ヴァイオリンが鳴っていた」と、ヒゲの男に告げる。ヒゲの男は苦笑する。


「ほんまに阿守の仕事は金にならんかった!おもしろかったけどな!」と、浩司ばいがリフレインする。


「演奏家本人たちに満足な金が入らなかったのですから、あなたのところまで行き渡るはずがないじゃないですか」と、ヒゲは論点をすり替えて反論する。


ワハハと笑いながら「それもそうやな!」と、浩司ばいは納得の様相をみせる。浩司ばいは気が済んだのか、選挙のプロの女と猛烈に何かについて論じあっている。その気迫を横目にオーストラリアの男は、「これ、大阪って感じですね」とわかったようなことをいう。


オーストラリア人の男はヒゲの男にこの店を宣伝しようじゃないかと心強いことをいってくれる。


「うーん、宣伝してくれるんはええんやけど、ここの店の名前がそろそろ変わるんですわ」と、口を開いたのは万作。


「それ、面倒ね。なんという名前になるんですか?」


ヒゲの男はテーブルにある紙に、新しい店の名前を書く。


kunt Coromansa /クント・コロマンサ


それをみて、オーストラリア人は顔を真っ赤にして爆笑する。ヒゲの男もこのオーストラリア人がどこのどの部分が引っかかり、笑ったのか大体のことはわかるので、とくに驚きはしない。


「kunt」がとてつもなく卑猥な言葉を連想させるのである。スペル自体は違うのだが、つまり、連想する先は女性器である。


いっそ、「CO」を除けて「ROMANCE」か「ROMANSA」にしてはどうかとオーストラリア人が対案を持ってくる。これにはヒゲの男も爆笑する、一体何の店だかわかりゃしないねと三人の男は大笑いする。


これに釣られて外国人がやってきたら、そこにいるのは不機嫌そうに憮然としてる二人のヒゲ面の男なのだから、ロマンスを求めてやってきた客からしたらたまったものではない。


「英語のわかる外国人なら、みんながインスタにこの店を載せるはずだ」と、オーストラリア人の男は腹を抱えながら、太鼓判を押してくれた。


残念ながら、字画がよくないのだ。ROMANSAでは。


昼から卑猥な話しで失礼した。だが、一番盛り上がったのだ。


ホームシックにはならないのか?とヒゲの男が訊くと、彼は船が恋しいのだと、自身がシドニーに係留している大きな船の写真を見せてくれた。


ヒゲの男は船酔いがひどい。


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by amori-siberiana | 2017-09-30 13:17 | 雑記 | Comments(0)

9月30日、本日より画廊喫茶フレイムハウスにて秋の大祭、万作祭が開催されます。そもそも万作祭のインスピレーションの源泉になったのは、ヒゲの男が潜入調査していた宗教団体が一定の期間毎に祭りを開催することで、消費意識を促し、信徒から金を巻き上げることに成功していたからです。


それでは、秋の万作祭のラインナップのまとめです。


◆9月30日(土) 吟遊詩人 /Alcea is Sleepy 

◆10月01日(日) 天上人 /ムラカミマイ 

◆10月07日(土) 魔女 /大山藍 

◆10月08日(日) 王子と総帥(前編) /土屋雄作

◆10月09日(月・祝) 王子と総帥(後編) /土屋雄作

◆10月10日(火) 小説家デビュー /平尾正和 ※千秋楽


どのイベントも入場は無料ですので、お気軽にご予約(予約受付開始はイベント日の一週間前、正午からです)をください。


版画家の柿坂万作、そしてヒゲの総帥こと阿守が皆さまのお越しを目をギラつかせながら、虎視眈々とお待ちしております。


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by amori-siberiana | 2017-09-30 10:53 | イベント | Comments(0)

こんにちは、北浜にて猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウス(近日、kunt Coromansa /クント・コロマンサに改名)を営む、ヒゲの男こと阿守です。


さて、昨日の話し。


ヒゲの男はどうにも肩と腰に違和感を抱えたままである。北浜のオフィス(THE LINKS)に顔を出してみるが、いかんともしがたい違和感に耐えられず、近くにマッサージ屋はないかと探し回る。


すると、オフィスと画廊喫茶のちょうど中間地点に手頃なマッサージ屋を見つけて、そこへ入る。受付の女があと20分後からなら予約が取れるというので、それで構わないとヒゲの男は自分の名前を伝える。


ヒゲの男が受付の女に名前を伝えたとき、施術中であろう部屋のカーテンが揺れる。カーテンの向こうで「阿守くん…」と、気だるそうな冥界からの声が聴こえてくる。カーテンが持ち上げられ、向こうから最近ヒゲを剃った不動産デザイナーの男が、半身寝転がったままでヒゲの男を見る。


「あなた、こんな時間から仕事もせずに何を転がってるんですか」と、ヒゲの男は知人である不動産デザイナーの男に率直な感想をいう。


「お互いさまですよ」と、不動産デザイナーの男はお前も同類だというような目をして笑う。


昨日という一日はそのようにしてスタートした。


詩人のロートレアモンは、美しさを表現するために「解剖台の上での、ミシンと雨傘との偶発的な出会いのよう」ということばを残しているが、今回の出会いはそれとはまったく関係ない。


ヒゲの男は40分の施術カリキュラムを終えたあと、オフィスへ戻る。この日はアラタメ堂の主人が主催する「北浜人狼」というイベントがオフィスにて開催されるので、半ば強制的にゲームマスターの任を拝命しているヒゲの男は、1時間前にはスタンバイをしておかなくてはならないのだ。


イベント開始の時間がやってきて、続々と人がオフィスへやってくる。人狼を知っている人から、まったく要領のわからない人まで様々である。中には、わざわざ東京の出張先から新幹線で駆けつけてくれた人もいた。


そう、その人の名は、冷泉である。


ヒゲの男が自分用にとオフィスに置いていたウイスキーの「山崎」。開栓後、トクトクという心地よい音をたててヒゲの男のコップに少量が注がれたが、ヒゲの男が二杯目を注ごうとしたときには、ボトルの中身は80%を失っていた。もちろん、天使の分け前という洒落たものではなく、静かなるままに冷泉の胃のなかに収まっているのだ。


ゲームは盛況なままに最終ゲームを迎えることとなる。


最終ゲーム、ヒゲの男は司会進行をアラタメ堂に任せて、プレイヤーとして参加することとなった。配られてきたカードには「狼」が描かれてあった。


ヒゲの男は自分の仲間であるはずの狼たちを糾弾していく。どんどん身内切りをしていくのだ、霊媒師を生かしたままで率先して身内切りをしていく、霊媒師は昼間に切られた人間たちが狼であることを皆に伝えていく。ヒゲの男の仲間である狼たちも、ヒゲの男の戦略に乗っかってくれるので、場の信頼がヒゲの男に集約された。


しめしめ…、これで最終日を迎えれば十中八九、勝てるであろうと踏んでいたヒゲの男の希望は一瞬にして途絶えることになる。人狼であるヒゲの男が生きているのに、司会者であるアラタメ堂がミスジャッジによって市民側の勝利を宣言したのである。なんたることか、アラタメ堂!


しかし、なるほど、幾ら完璧な戦略であったとしても、予期せぬ外因によってそれが崩壊することがあるのだと、ヒゲの男は随分と教訓を得た。


北浜人狼は珍妙で凄絶なる幕切れとなった。冷泉は画廊喫茶フレイムハウスで新料理の「コロマンサ」が食べたいといいだす、ヒゲの男は先発隊として冷泉と人見知りの大学生の男を連れて店へ移動することにする。アラタメ堂一座は片付けをしてから後で合流するとのこと。


店に到着すると、常連のガルパンの男から大正琴のチューニングを頼まれる。どうやら、どこからか2000円で入手してきたもので、状態は多少のキズはあるが良品である。


ヒゲの男の祖母も大正琴を弾いていたが、ヒゲの男がイタズラで、祖母の大正琴を正規のチューニングからインド音階のチューニングなどに変更すると、祖母は烈火のごとくに怒ったものである。


ヒゲの男は大正琴の代わりにと、ガルパンのスマホゲームの部隊編成の調整をガルパンの男にお願いする。実はヒゲの男も、先日アプリをダウンロードしたのだ。頑張ってレベルを20くらいまで上げた、早くレベルを99にしてガルパンの男に追いつきたいものだとの野心がある。


ガルパンの男のレベルは最大値の99だろうからとタカをくくっていたのだが、ヒゲの男がガルパンの男の情報を見てみるとレベル136であった。なにごとも先入観は良くないものである。


すると、誰か複数人が細い階段をのぼってくる音がする。アラタメ堂が指揮する後続部隊が到着したのかと誰もが思ったが、店のなかに入ってきたのはチェコのプラハから来た4人組の外国人である。


ヒゲの男が彼らから聞くところによると、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の関係者であるという。


チェコ人の女が、ヒゲの男に訊いてくる。


「お前はチェコ・フィルハーモニーというのが何をしている組織なのか知ってるのか?」

「そんなことはもちろん承知だ」と、ヒゲの男は平然と折り返す。


本当かよ、デタラメで調子を合わせてるんじゃないのか?というような顔をチェコ人たちは苦笑しながらする。


「チェコ・フィルに関連する人の名前を知ってるか?」と、さらにヒゲの男に訊いてくるチェコ人の女。


「もちろんだ、冷戦時代に日本へやってきた、カレル・アンチェル指揮のチェコ・フィルの演奏は凄まじい名演だったようだ」と、ヒゲの男はさらに折り返す。


苦笑していた、チェコ人の年配の女の顔がカレル・アンチェルの名前を聞いた瞬間、驚愕に変わる。まさか、このような場所で今は亡きマエストロの名前を聞くとは思わなかった…、と早口に口走る。


ヒゲの男は俳優のトミー・リー・ジョーンズに似た、カレル・アンチェルがチェコ・フィルを指揮する白黒映像を若い頃に何度も何度も観ていた。昔にインプットした知識がこのようなところでアウトプットの機会を得るなんてと、なんだか嬉しくなった。


ここからはチェコ人は終始ご機嫌となり、ヒゲの男に酒を振舞ってくれる。そのころ、後続のアラタメ堂部隊が店にやってきて、さらには時を同じくしてヒゲの男と同郷のペーパーカンパニーの課長もまぎれこみ、店は足の踏み場もなくなる。


版画家の柿坂万作は多すぎる需要に対して、時間をかけながらもしっかりと客の胃袋を満たそうと供給をしていく。ほぼ、厨房から離れられない状態にあった万作は、さぞや疲れたことであろう。


冷泉がヒゲの男にアレを弾けという、アレというのは冷泉が大好きな「リトアニア舞曲」である。冷泉はことあるごとにヒゲの男にリトアニアを弾かせたがる、ガルパンの男はこの曲のタイトルを「アルバニアの踊り」と、ことあるごとに間違えて覚える。


吟遊詩人の女は、ヒゲの男からことあるごとに「カントリーロード」を歌ってくれといわれるが、こうしてヒゲの男自身にも鉢がまわってくるのは、世の中の因果が正当に機能しているからであろう。


しまいに冷泉はチェコ人に向けて、僕の腹を殴ってみませんかと参加希望者を募りだす。ところが、これには誰も応じない。チェコ人はこいつは何を言ってるのだ?と怪訝な顔をする。


当然である、誰しも外国へ行き、袋小路のようなバーに入りて、全身黒ずくめで半笑いの男から、「僕の腹を殴ってくれ」といわれて、気色のいいはずがない。その心中を察するやヒゲの男は面白くて仕方がない。


すぐにヒゲの男はスマホにて翻訳機能をたちあげ、以下の文章をチェコ語に翻訳して彼らに見せる。


「これは日本文化における最大級の歓待の作法である。日本の政治家が得意とする腹芸というものだ」


その翻訳文章を読んだチェコ人の男は爆笑しながら、その意図を他のメンバーに母国語で伝える。皆、一様にうなずきながら納得して、興味深そうに冷泉を見る。


アラタメ堂一座は隣の席に陣取ってオフィスでの人狼の熱が冷めやらぬまま、つづきを開始する。ヒゲの男と同郷のペーパーカンパニーの男がこの人狼に参加をするものの、すでに酩酊状態となっており、ゲームの序盤で排除されるもずっと手を挙げて参加を続けて、混沌としている。


その様は、脚気の調査のときに使われる、膝蓋腱反射そのものを見ているようであった。

チェコ人たちは帰り際に、ヒゲの男に何かオペラを歌ってくれという。ヴェルディをリクエストされたが、酔っているせいかヒゲの男には「乾杯の歌」のメロディーが出てこない。代わりにプッチーニの「誰も寝てはならぬ」のクライマックスを大声で歌う。


アッラルバ、ヴィンチェロー、ヴィンチェロ―!ヴィン、チェーーーーーロゥーーーーーッ!


店の窓を開け放していたため、ヒゲの男のお世辞にも上手とはいえない絶唱は外にも聞こえており、偶然にも店の前を通りかかったオーストラリア人から、グッドサインをもらう。数秒後にオーストラリア人は画廊喫茶フレイムハウス店内でビールをあおることとなった。


アラタメ堂一座からは、最終的に上仲とドローンを飛ばす廃墟マニアの男が残ることなる。夜も更けて、いちげんさんの広告デザイナーの男がやってくる。東京から出張で大阪に来ているこの男は、画廊喫茶フレイムハウスにとても懐かしいものを感じるという。以前は東京にもこういう場所が多々あったのだがと懐かしそうな目をしながら、白ワインをぐいぐいと飲む。


随分と深夜にも関わらず、また、いちげんさんがやって来る。


笛の妖精である。この男は常にリコーダーを持ち歩いているそうだ、一度、万作をコンビニで見かけたことがあるというのからして、妖精はこの界隈の住人なのであろう。


一緒に演奏したいというので、ヒゲの男はギターで伴奏しながら、妖精は天空の城ラピュタの「君をのせて」のメロディーを奏でだす。


次にヒゲの男がラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のメロディをギターでそれとなく演奏すると、そのメロディに笛をかぶせてくる。


笛の妖精は足踏みオルガンにも興味津々で、何かのメロディーを弾きだす。


ヒゲの男はそのメロディーがベルリオーズの幻想交響曲に使用される「イデー・フィクス」のメロディーであることに気づいて驚いた。


次はヒゲの男の番である、ギターでストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」の導入部のメロディを弾く。すると笛の男はしっかりと譜面通りのアクセントを口三味線で入れてくる。


笛の妖精はオルガンで、ヒゲの男が聴いたことのないメロディを弾きだす。これには参った、ヒゲの男は何のメロディなのかわからないと答える。


「ブラームスのピアノ四重奏曲第一番をシェーンベルクが管弦楽曲に編曲したのの、ピアノバージョンだよ」と、笛の妖精は答えるが、そんなもの10000人いて、運よく1人が回答できるかどうかというような選曲である。


笛の妖精は自身が小澤征爾と対面したときの話しをヒゲの男にしてくれた。


笛の妖精はもっとヒゲの男と音楽の話しがしたいと言ってくれたが、ヒゲの男は睡魔におそわれており、もう限界だと妖精に告げて帰ることとした。


笛の妖精はいう


「やっぱり、音楽っていいものだね」


ヒゲの男は、うなずきながら同意する。


「でも、好きすぎて身を滅ぼしてはいけません。適度な音楽との付き合いを今の僕は探っています」と、ヒゲの男は笛の妖精にいう。


笛の妖精は、少年のようなあどけない顔と、老人のような苦みのある顔を同居させたような表情を浮かべながら、「…そうだね、そのとおりだよ」と返答する。


ヒゲの男は、この妖精が楽園の地獄をのぞいて来た者だと、直感でわかった。




そういえば、チェコにはこういう民話がある。


水に住む妖精ヴォドニックは、美しい人間の娘に恋をして、娘を水の中に連れて行き、妻にした。


2人には子供も生まれたが、ある日、娘が「母に会いたい」というので、子供を置いて家に帰らせてやると、そのまま娘は二度とヴォドニックのもとへ戻らなかった。


怒ったヴォドニックは自分たちの子供を切り刻んで


娘の家のドアの前に置いた。


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by amori-siberiana | 2017-09-29 17:54 | 雑記 | Comments(0)

あの平尾正和先生の本が、いよいよカドカワBOOKSより上梓の運びに至ることとなった。


タイトルは【アラフォーおっさん異世界へ!!でも時々実家に帰ります】。


10月10日の小説発売日に画廊喫茶フレイムハウスにてイベントをしてくださるなんて、恐悦至極。これを秋の万作祭の千秋楽とさせていただきます。


今回は平尾先生のデビューを記念して、「プロフェッショナルへの道 達人が参加する架空読書会」を開催いたします。


前回、好評をいただいた架空読書会に、なんと!なんと!プロの作家が加わってくれるのですから、ハイレベルな架空読書会になることは間違いなし。火の車のように忙しい平尾先生が、その執筆の合間を縫ってやってきてくれますので、皆さん、是非そのご尊顔を拝されに来られたり、こっそりボディタッチしに来られますよう、深くお願い申し上げます。


これまで様々な場面で、彼が第三者から「本を書いたらいいのでは?」と誘われていたのをヒゲの男は知っていたが、まさか、本当にデビューする日が来るとは…。好きなことを好きなだけできる環境を得るためには、必ず協力者の助けを要するものだ。このブログをお読みの皆さまには、彼の本を買っていただきたい。このとおりである。これが売れなければ彼の人生は詰むのである。


ヒゲの男は平尾先生の命を賭けたギャンブルに乗ることに決めた。


先生、時間です。


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イベントの予約受付は10月3日(火)の正午12時00分から


takaoamori@yahoo.co.jp にて受付開始いたします。



平尾さんの小説を買ってくださっているお客さまには、もれなくサインが贈呈されることになります。


※1:平尾さんの小説を買おうと思っているかたにも、もれなくサインが贈呈されることになります。


※2:平尾さんって誰ですか?と怪訝に考えているかたにも、もれなくサインが贈呈されることになります。


入場料など別途料金は必要ありません。


超過密スケジュールで動いてくださっている、秒速で2~3000円を失う男こと平尾さんの交通費などを、皆で割れるくらいの寄付があれば十分です。


平尾正和先生に関する情報は以下のとおり。


◆hilao.com (ホームページ)
◆http://mypage.syosetu.com/737799/
◆https://kakuyomu.jp/works/1177354054881434629
◆@hilaonovels (twitter)

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by amori-siberiana | 2017-09-29 14:13 | イベント | Comments(0)

こんにちは、北浜にて猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウス(近日:Kunt Coromansa /クント・コロマンサに改名)を経営するヒゲの男、阿守のブログです。


雨模様の大阪の北浜。ヒゲの男はお気に入りの傘をさす。エリザベス女王ご用達のフルトン社の傘であるのだが、その特異な形状のために傘をしまいこむのが難しい。どうしてもシワがよってしまうのである、「女王陛下はこの傘をどうやって畳み込んでいるのだろうか…」などと、ヒゲの男は考えていたが、陛下本人に聞く術を持たないので考えるだけ徒労である。


さて、昨日のこと。


デザイナーの女が「柚子リキュール」を店に持ってくる。自身が行く焼き鳥屋で飲んでいるもので、とても飲みやすいのだそうだ。どうか店で使ってくれという。


「うーん、ワシ、こういうん苦手なんですわ。なんちゅうか、申し訳ない気持ちになるんです。お客さんからもろたお酒を、他のお客さんにお金とって出すいうことは、えらい気がひけてしまうてね。よかったら、そのままの値段で買い取らせてもらえんやろか?」


厨房でリキュールの瓶をながめながら、そういうのは版画家の柿坂万作である。万作は聖人君子のような瞳でヒゲの男を見る。


「どうか、万作さんのしたいようになさってあげてください」と、ヒゲの男も万作の意見に同意して、デザイナーの女にアドバイスをする。


デザイナーの女も快諾してくれ、いよいよ柚子リキュールは画廊喫茶フレイムハウスの完全なる持ち物となった。


しかし…。ヒゲの男はいつぞやの日のことを思い出す。


まだ、ヒゲの男がこの喫茶店の客だった頃、万作は客からもらったウイスキー「マッカラン」をそれなりの値段でヒゲの男に出していたのではなかったか。相手が女性だと、人の主義主張も変化するものなのかと、ヒゲの男は静かに苦笑する。まこと人間らしい。


つづいて、怪談作家の女が、大分のかぼすを手土産に店へやってくる。聞くところによると、隣のサロン喫茶フレイムハウスにも別の怪談作家がやって来るようで、今日はフレイムハウス行脚をするとのこと。常連のガルパンの男、常連の不思議な女も混ざっての怪談話しに花が咲くこととなった。


常連の不思議な女が、その落ち着いた声で話しだす。


「母の田舎、四国なんですけれど、そこに行ったとき田舎だから部屋も多くて広いの。そこで寝るとき、いつも夜は部屋の木目が人に見えてたの。だけど夜が明けて、どこのどの部分の木目が人に見えていたのか確認に行っても、見当がつかなかったの」


ヒゲの男も木目が人の目に見えていて、眠れぬ夜を過ごした経験がある。そういったとき、いつも母の胸をまさぐりながら怯えを殺して寝ていたものである。


怪談作家の女がいう。


「私は阿守さんが、いつぞや書いていた怪談話しがとても好きなのです」


「えっ?僕が…ですか?」


ヒゲの男には自身が怪談話しを書いた記憶がないので、キョトンとする。


怪談作家の女がこれまでに聞いた怪談のなかでもベストスリーに挙がるという、ヒゲの男の怪談を思い出しながら話してくれる。それはヒゲの男の実家にある、彼の今は亡き妹のピアノの話しであった。


そういえばそんな経験をしたことがあったなとヒゲの男は思いだした。なるほど、怪談といわれれば本人にそのつもりはなかったが、確かに怪談であろう。ヒゲの男の母親は妹が帰ってきていると気がついたときの話しである。


怪談作家の女が隣のフレイムハウスへ行くのと交替に、ギャラリーの女と版画家の女、そして絵描きの男がやってくる。万作の新作料理「コロマンサ」を突きながら、この料理を絶賛する。


後から入ってきた、トレーラー運転手の男と、忙しそうな男の二人組もその様子を見て啓示を受けたのか、「コロマンサ」を注文する。


万作は新料理コロマンサのインスピレーションの源泉がハイタッチの男こと冷泉や、会計事務所オーナーの男であることを語りだす。腹の殴り合いを起因とした、文字どおり腹を痛めて生まれた料理なのである。


そして唐突にはじまる、絵しりとり。サムネイル程度の大きさの絵を描いて、それが何を描いているのかは伏せたままで、しりとりをするというものだ。ヒゲの男も多少なりとも絵心があるのだが、対戦する人間がデザイン関係の人間ばかりなので、自分の描く絵がひどく稚拙にみえて、恥ずかしい思いをする。


隣のフレイムハウスでのイベントを終えて戻ってきた怪談作家も加わっての、絵しりとりは延々と続いていく。


デザイナーの女が帰宅するを境に中断された絵しりとりのあとは、怪談作家の女の主人が現代芸術の収集家だということを発端に、現代芸術の話しとなる。とにかく家に収まりきれないほどの作品が家にあるとのことだ、もし泥棒がその家に入ったとして、その中から何を持っていくのか泥棒の芸術的審美眼や慧眼に興味があるなと、ヒゲの男は不謹慎なことを考えながらニヤつく。


そういえば、怪談作家の女がこんなことを言っていた。


「私が怪談を愛するのは、それが、あの世の存在と、この世の存在の境に位置するという特性をもつからです」


先日、照明屋のテリーという男からヒゲの男のところへ唐突なメールがあった。(この男はいつも唐突なのだが…)


「芸術とは、もっとも美しいウソである。これは誰のことばだったか?」という内容であった。


もちろんのこと、これは作曲家のドビュッシーのことばであることをヒゲの男はテリーに伝えた。ドビュッシーのいう芸術とそうでないものの境、ウソと真の境はどこなのであろうかと…。ヒゲの男は怪談作家と不思議な女がクリスチャン・ ボルタンスキーの話しをしているのを聞きながら、ふと考えていた。


芸術と芸術でないものの境について、えらく古いインタビューで、偉大なるルノワールの息子が興味深いことを語っていた。


ここに書き出すと、注釈も入れて長くなるので書きはしないが。そのことば、ヒゲの男に確かな何かを与えてくれるものであった。


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by amori-siberiana | 2017-09-28 14:13 | 雑記 | Comments(0)

【王子と総帥 悪魔バイオリンの音色は我々に目覚めよと咆哮する】 /2017年10月08日(日)20時ころから。10月09日(祝・月)の19時ころから。


【前編】2017年10月08日(日) /予約受付開始、10月01日の正午12時00分より。


◆出演:バイオリン:土屋雄作、ギター:阿守孝夫、ベース:山本周作


【後編】2017年10月09日(祝・月) /予約受付開始、10月02日の正午12時00分より。


◆出演:バイオリン:土屋雄作、ギター:阿守孝夫、ベース:山本周作、ドラム:平尾正和




画廊喫茶フレイムハウスにバイオリニストの土屋雄作さんをお迎えしてのプレミアム2DAYSでの演奏会を開催いたします。夏の万作祭(千秋楽)でも土屋さんには助けていただきましたが、もちろん秋の万作祭でも助けていただきます。スコットランドの格言でもそういうものがあります。


王子と総帥、そして日毎に増えていく召喚獣たちの素晴らしき演奏をご堪能ください。


ごめんなさい!この日はモーツァルトを超えちゃいます!


両日ともに先着25名、入場料は無料です。土屋さんの交通費と宿泊費くらいをみんなで割れるくらいの寄付があれば十分です。


お問い合わせは


takaoamori@yahoo.co.jp


土屋雄作さんに関する情報は以下のとおり。


◆https://www.yusaku-tsuchiya.net/ (ホームページ)
◆https://www.facebook.com/soundcreator.violinist (Facebook)
◆https://twitter.com/yusaku_tsuchiya (Twitter)
◆https://www.aliake.asia/ (自身のバンド ALIAKE)



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~はるか昔のこと…。スコットランドとは正反対側の島国の話し~


近鉄奈良線にある河内小阪という駅の前を歩いているのは、王子と総帥であった。二人は何やら議論を繰り返している、駅前にあったコーヒーショップに入った二人はそこでも議論を繰り返す。王子はいつもどこへ行くときでも、悪魔バイオリンが入ったケースを右の肩からかけている。


二人の議論の内容は、新しいアルバムの製作についてである。


最初は「GAVOTTE」という曲を入れるかどうかについてスタートした議論は、お互いの共通した意見によって入れないということになる。


「厳しいものを作りたいですね、ぶちかましてやりましょうよ」と、王子はいう。


「そう、厳しいものを作ろう、ぶちかましてやるのだ」と、総帥は王子のことばをオウムのように復唱する。


二人が血気盛んに何をぶちかまそうとしているのかは、その当事者でなければわからない。とにかく、ただならぬことをしてやろうと考えていることは確かだ。


とにかく、それが2ndアルバム「COMICAL SALUTE」への第一歩であった。


そこから数日が流れ、王子と総帥、そして電気工事士と小説家、酔いどれギタリストとピアノ工房の社長、さらにはタラコ唇の男の7名が、とある離島に集結した。


離島を選んだのは賢明な判断で、そこから逃げ出せない状況を作った。そういう意味での雰囲気作りをするのは、当時のマネージャーであるタッキー国王の得意分野だった。何かが起こることは、何かを起こす前から予感していた。


名プロデューサー、リック・ルービンやブライアン・イーノ、映像作家ミシェル・ゴンドリー的な手法である。作品が生まれざる得ない環境を事前に戦略のなかに組み込んでおくのである。あとは放っておけば、音楽家たちが勝手に発火する。


王子は「GOOD BURNING O'SILK」という爆発的な曲と、「COMICAL SALUTE」というユーモアをふんだんに散りばめた曲を持ってきた。


総帥は「MISS SILENCE」という朝の曲と、「NEW DELHI STREAM」という夜の曲を持ってきた。


緩やかな出だしではじまった、MISS SILENCE。その6分30秒ほどの曲の終盤は、最初の4分をしっかり使って抒情的に進行していくが、最後の2分は絶唱する。王子の弾くバイオリンのメロディーをそこで初めて聴いた総帥は驚愕した。


自分が表現したいがどうすればいいのか解らないと思っていた意中のことを、そのまま音にして王子が一発目から出したからである。一発目から(!)


しかし、この曲は相当な魔力をバイオリニストに要求する。何度も演奏できるものではないのだ。


そして今回、特別にこの曲の封印は解かれ、猫のひたいのように小さな店でその全容を現すのである。


はじまりの重厚な文章の割に終わりはざっくりしてるな、という印象があるだろうが、いい時間になったので仕方がないのだ。


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by amori-siberiana | 2017-09-28 12:19 | イベント | Comments(0)

こんにちは、この世の天国と奈落を体現したような町、北浜にて猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウス(近日、Kunt Coromansa /クント・コロマンサに改名)を営むヒゲの男こと阿守のブログです。


さて、昨日のこと。


ヒゲの男は朝のうちに南船場のパン屋「き多や」へ行く。いつものようにバゲットを買い求め、おすすめのパンを女店主からすすめられて、それも一緒くたにして買う。ヒゲの男はどちらかといえば日和見的な反体制派であるが、美味しいといわれるものには、ひどく従順である。


最近、ヒゲの男の頭には数字ばかりが浮かんでいる。これはひとつにはヒゲの男が出納帳とにらめっこを始めたからというのも大きな要因だが、とにかく数字にさいなまされて眠れないことが多々ある。オイラーやフォン・ノイマンのように数字に魅せられているわけでは決してない。


例えば、画数である。先日、占い師の女から店の名前の画数としてよかろうと言われたときから、ヒゲの男は町を歩いて他の店の看板を目にしては自然に画数を気にするようになった。その昔、バルザックという作家は自身の作品に登場する人物の名前がどうも作為的でしっくりこないので、パリの街中を歩いて看板にかかれた名前をそのまま引用したそうだ。


「マツモトキヨシ…、19画か…、漢字にして松本清にしたら…、なるほど、やっぱり24画か」などと、詮無いことを気にしては歩みを止めるので、どこへ行くにも牛歩のようになる。


次には音楽の拍子のことである。賢明なる音楽家諸君は最初に4/4拍子だとか、3/4拍子だと決めれば、そのまま一曲のあいだはその拍子を絶対のルールとして守る。ところが、たまによくわからない音楽家が出てきて、ドタバタした拍子の曲を作って面白がってる不謹慎なのがいる。


例えば、SIBERIAN NEWSPAPERというバンドの「VETRO」とか「URBAN LANDSCAPE」などという輩である。


後者は12/8拍子と9/8拍子が交互にやってくるのだが、これがなかなか難しい。曲調が緩やかなぶん、さらにややこしくなってくるのだ。


なら曲調が激しければいいのかといわれれば、そうでもない。前者の「VETRO」という曲の中間部には、ところ狭しと地雷のように5拍子と6拍子が並べられている。


「6666 556 5565 656 5556 555 5656 555 3」だったであろうか、ヒゲの男は先日この曲を演奏したが、暗記するまでにやはり時間がかかった。


そして、次にやってくるのがアハハの女の曲だ。この女の曲には「赤い風船の遭難」とか「色眼鏡」とかいう、けしからん曲がある。ヒゲの男はそれを必死で暗記するが、どこかで前述の「VETRO」とごっちゃになりそうで怖い。


赤い風船の遭難

5556 5556 6565 6566 5556 5556 5556 6565 6566

色眼鏡

5555 5556 6655 6655 6655 6655 6666 6666


何度も何度も練習して呼吸する箇所を体得していないと、ずっと息を止めながら弾かされることになるであろう。


やっとのことで把握したら、次にやって来るのがイベント日程が一番近い吟遊詩人の女の曲にもそういうのがある。


6666 5555 5556 6666 6666 5555 5557 6666 6666


それにプラスされて、万作が仕入れ代を使って「うどん・どん兵衛」を198円で買ったとか、巻き寿司を自分用に買ったから398円を引き算しなくてはならないというようなことが起こり、ヒゲの男の頭は数字に支配されているのである。


もしもイベント中にヒゲの男がおかしな拍子を弾きだして、共演者を困惑させるようなことがあれば、それはヒゲの男の脳がショートして、万作の買い物の値段の数字で拍子を取っているか、はたまた、字画と混同して曲の拍子をとっているかのどちらかであろう。健闘を祈る。


夜になり、青いカーデガンの女がやってくる。


「阿守さん、ギャラリーのオーナーから伝言があります」という。


ギャラリーの女というのは、言わずもがなスパニッシュ建築の青山ビルに20年以上陣取って指揮を執る「遊気Q」を経営する女のことである。ヒゲの男たちはそこを北浜のクリニャンクールと呼んでいる。


青いカーデガンの女から伝言を聞き終えたヒゲは版画家の柿坂万作にウイスキーをストレートで注文する。


「あっ、それと…」と、思い出したように青いカーデガンの女はただならぬ、次のことを言いだす。


「お店に適した字画なんですけれど、間違ってるかも知れないとギャラリーの女が言ってました」


ヒゲの男は「今さら!?」と口にして唖然としながら呆ける、万作は厨房で爆笑をする。それを見て青いカーデガンの女は口に手をあてて、うつむき加減にニヤニヤする。もうここまで来たら何をやっても自然に転がっていくであろう、人事は尽くした、あとは天命ならぬ店名を待つばかりである。


少しすると吟遊詩人の女がハープ(竪琴)を重たそうに持ってくる、今日は今月30日のイベントに向けたリハーサルをヒゲの男とする日だったみたいだ。


常連のガルパンの男もやってきて、店のカウンターにある「ガールズ&パンツァー」のカードゲームを見つける。これはアラタメ堂のご主人の懇意によって拝借してきたものであるが、どうやらガルパンの男の食指はそそらなかったようである。


続いて、履歴書の女とピンクっぽいメガネの女がやって来る。この女たちは来店から退店までずっと二人で喋り続ける。世の中、それほどまでに語りつくせぬ想いがあるのかと、こちらが感心するほど喋る。


吟遊詩人の女が持ってきた、東京ディズニーランド土産の成田山の羊羹という、チョイスのよくわからない甘味を皆で頬張りながら、万作が淹れてくれた茶をすする。


茶をすすりながら、ヒゲの男は千利休のことばを思い出す。


家は洩らぬほど、食事は飢えぬほどにて足ることなり


こうして誰かがふいと現れて、甘いものを持ってきてくれ、絶妙なところで茶が運ばれてくる。ちらほらと適当に音曲を奏でてみては、愉快な心持ちになる。案外、ここはいいところだなとヒゲの男は感じた。


そんな折、ゴガっと締まりの悪いガラス戸が開き、いちげんさんのオーストラリア人がやってくる。とにかく日本で仕事ばかりしているので、来月は休暇を取ってフィジーで水中に潜り、槍で大魚を突くのが楽しみだそうだ。彼らは地球を満喫しているなと、いつもそういう欧米人の感覚にヒゲの男は感心するのであった。


で、結局、吟遊詩人の女はオーストラリア人の前でカントリー・ロードを歌わされる羽目になるのである。彼女はまた恐縮しながらもカフェオレ代をせしめた、払ったのはオーストラリアの男ではなく、なぜか、日本語が通じて段取りのわかっているガルパンの男だった。


夜も更け、そろそろ店を閉めるかという頃。スコットランド人の男が二人やってくる。


エジンバラに住んでいるとのことだ。ヒゲの男はエジンバラに滞在していたとき、バグパイプを買うか、それとも吟遊詩人の女が持つようなハープを買うかで悩んだ。どちらも欲しかったが、経済的な側面からどちらかしか買えなかったのである。


当時、KORNのジョナサンがバグパイプを抱えながら、悠然とステージにあがってくる様がクールだと感じていたヒゲの男は悩んだ末にバグパイプを買った。


もちろん、今ではタンスの肥やしである。


ヒゲの男は近い将来、スコットランドに移住するつもりであることは、20代の頃から名言している。生まれた国で死ななければいけないという法もなかろう。ただ、近い将来がなかなか来ないだけなのだ。エジンバラの駅に到着した瞬間、ここが自分が追い求めていた地だと震えたのは、今でも冷気にふれた肌が覚えている。


曇り空の北浜、外ではあちらこちらで色とりどりの傘が、その紋様を見せびらかしている。その鉛色に曇った空は、ヒゲの男がエディンバラ郊外の北海と繋がる入り江からみた、寂しくむせび泣くような空に似ている。スコットランドには面白い格言がある。


困っている相手を助けてあげても、またその人が困ったときに、あなたの名前が出てくるだけだ


本日、万作特製の筑前煮が、店にあるようだ。


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by amori-siberiana | 2017-09-27 13:23 | 雑記 | Comments(0)

THE LINKSというのは多種多様なビジネスマンが集い、昼夜にわたり何やら仕事の取引や交渉に使われるオフィスである。


ヒゲの男もここに所属している。


そして、明後日の夜、このオフィスにて「北浜人狼」というイベントが開催される。首謀者はアラタメ堂のご主人こと、福田哲也(ベースのTETSU)。


人狼ゲームをするだけなのだが、今回はオフィスと関係のない一般参加者も募ってのイベント開催となる。ヒゲの男はこのイベントでゲームマスターをアラタメ堂から任されることとなった、この白羽の矢をアラタメ堂からの粋に感じるか、それともアラタメ堂からのパワハラに感じるかは、大役を拝命した受け取り手の人間的資質に起因するであろう。


参加費は1000円。


アラタメ堂のご主人と総帥が普段どんなところで働いているのか気になる人は、是非お越しください。


参加ご希望のかたは takaoamori@yahoo.co.jp


以上までご連絡ください。


THE LINKS /大阪市中央区今橋2-3-16 MID 今橋ビル1F


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by amori-siberiana | 2017-09-26 16:32 | イベント | Comments(0)

こんにちは、北浜を大阪から独立させて太陽と月に背こうと目論む、イカれた奴らが集まる猫のひたいのように小さな喫茶店。画廊喫茶フレイムハウスに巻き込まれている阿守です。


夏の名残りもなくなったと書いた翌日から、熱波が凄まじく、おいそれと余計なことを早合点して書かないほうがいいなと感じたヒゲの男。先日、東洋の魔術師の魔術に貫いてもらった部分のコリがなくなったと思ったら、次は他の部分が釈然としない鈍痛を起こす。

そもそも鈍痛を起こしていたが、先駆者の痛みがあったおかげでそれが隠れていただけなのか、それとも新たに発生した痛みなのかわからないが、とにかく何もしてなくても身体に疲労感が蓄積されるのは困ったものである。


さて、昨日の昼のこと。


ランチの時間に階段をのぼり、猫のひたいのように小さな店に入ると、常連の何も喋らない男と、いちげんさんの何でもする男がすでに来店していた。版画家の柿坂万作が厨房に入って何でもする男がオーダーしたであろうオムライスを作るため、ガーガーやっている。


「あ、ご無沙汰しておりました。お元気そうで」と、ヒゲの男は何でもする男に一礼して握手を求める。どうやら、この二人は旧知の間柄のようである。


「阿守くんも変わらないね、幾つになった?」と、何でもする男はヒゲの男に聞き返すあたり、ヒゲの男よりも年上なのであろう。ヒゲの男は自身が39才になっていることを伝えた。


ヒゲの男と何でもする男の関係は、今から15年くらいも前にさかのぼる。


当時、楽器を持ち抱えてヨーロッパ放浪から戻ってきて外国ボケしていたヒゲの男は、かの地でカード破産しかけて帰国していた。そのために自分が使った金を支払うためにレンタルビデオ屋で必死に働きながらもバンドを続けていた。


国内で大した活動はしていなかったが、運と楽曲がよくメジャーレコード会社の人間の目にとまった。話しはアレよアレよと展開して、とんでもないプロデューサーやプロモーターと組んでCD製作に取り組むこととなった。異例中の異例である。ほんのちょっとだけ薬物中毒者だったヒゲの男は、これを機に改心を誓った。簡単な話し、ドラッグでボケてる暇ではなくなったのだ。


ところがCDを製作するにしても、ライブをしてみて客が来てるのかといえばそうでもない。まあまあの大きさの会場でライブをして無理やり満員にしてみるが、結局のところそれは知人縁者に頼っているだけなのである。どうすれば見たこともない、会ったこともない人がライブに来てくれるようになるのだろうか…。ヒゲの男は考えたが、どうもアイデアはさっぱり出なかった。ポスティングでもするか?なんとバカバカしい、完全な徒労である。


そんな折、とんでもない情報がヒゲの男に入ってきた。


なんと大手のFMラジオ局が完全無名のヒゲのバンドの音源を気に入り、一か月の間、ことあるごとにそこのラジオ局にて、ヒゲのバンドの曲が流れるというパワープレイの候補に入っているのだという。


たった15年ほど前であるが、当時はラジオがイケイケドンドンの時代だった。


パワープレイの競合相手は誰なのかをこっそりレコード会社の人間より教えてもらったが、今年同じようにデビューをする「東京事変」というバンドの曲だそうだ。格好いいバンドの名前である。ところが、そんなバンドをヒゲの男は聞いたことがない。


渡された資料を読んでみると、ボーカルが椎名林檎という女である。勝てるわけがない。期待だけ持たされて、この様かよとヒゲの男は絶望したが、蓋を開けてみるとパワープレイに選ばれたのはヒゲの男の曲であった。これには驚いた、天地がひっくり返るくらい嬉しかった。


それ以降、当時のラジオの力は凄まじいもので集客に困ることはなくなった。ライブをすればするたびに客が増えていったのだ。


と、そんな勇気ある選択をしたラジオ局の当時のプロデューサーが、今、ヒゲの男の目の前にいる何でもする男であるのだ。ヒゲの男の両親はパワープレイが決まった次の日には、ラジオ局にしこたま讃岐うどんを贈ったという。音楽なんてやめようかという瀬戸際にこうしたことがあったのだ。


何でもする男は自身がプロデューサーをするラジオ局が他社に買収されるキッカケで退社し、今は何でもビジネスにする仕事をしているそうだ。とかく手が足りないのだとヒゲの男にいう。


こういう仕事があるけど興味はあるか?と何でもする男がヒゲの男に両手にあまるほどのビジネスプランを披露するが、ヒゲの男は「いいですね」と返答はするものの、あまり合点がいっている様子ではなさそうだ。


「あとは…、NASA関連の仕事くらいかな」と、何でもする仕事屋の男が口にした瞬間、ヒゲの男が食いついた。


「それ!それ!やります!」と、ヒゲの男は一気にヒートアップする。ヒゲの男に宇宙関連事業の話しをするのは、猫にまたたびと同じである。


「やっぱり、宇宙いわれたら、阿守さん食いつきよりましたな」と、厨房の万作は笑いながらその様子を見ている。そして自身も宇宙には興味がないが、物理法則には興味があるのだと、まったく誰も求めていない主旨の話しを結構長くする。


何でもする男は万作の話しのあいだコーヒーを退屈そうに飲み、ヒゲの男は右手でヒゲを抜き出す。万作はその二人の所作など目に入らぬかのように、「宇宙の法則いうたら、これは、えらい恐ろしい話しですよって、ほんまにあの数式であっとるんかと、ワシは思うんです、これってなんかの陰謀ちゃうかとかね」というような話しをずっとする。


万作のご高説は終わり、ヒゲの男はNASA関連の仕事の委細資料を見させてもらいながら、それをメモする。


さて、先日、寝すぎて朝方まで眠れず、結果的に寝不足になっているヒゲは何でもする男と別れたあと、北浜のオフィスで仕事をしたのちに店へ戻ってきて、ごろりと横になる。

月曜日の平日である、どうせ早い段階では客など誰も来ないであろうということをヒゲの男と万作は話しあっていた。ヒゲの男が店のなかでゴロリと横になり、万作はベランダの植物に水をやりに行こうとしたとき、階段を誰かがのぼってくる音がする。


万作がいう、「残念、お客さん来てしまいよりましたな」と。


階段をのぼりながらその万作の会話を聞いていた常連の洒落た名前の女は、「客が来て残念がるこの店は、いちげん殺しか」とボヤく。まったく不謹慎極まりない二人の経営者であり、洒落た名前の女の言うとおりである。


少しすると、10月7日にこの店でイベントをするアハハの魔女がやってくる。今日はリハーサルをする日なのである。常連のガルパンの男、常連の不思議な女、そして上仲とそのパイセンの美容師の男がやってくるが、ヒゲの男とアハハの女はまったく構わずに曲のリハーサルをする。それを気にする客はここにはいなかったのが救いである。この絶妙なバランスのアバウトさこそ万作の作り上げた世界観でもあろう。


ヒゲの男とアハハの女はそこから5時間、延々と納得するまでリハをすることになった。


途中、万作特製の中華そばが出てきて手が止まるが、それ以外はずっと弾きっぱなしであった。こういう疲れかたは久しぶりの感覚だと、ヒゲの男は自身が音楽をしていた数年前の感覚が胸の内に蘇ってくるのがわかった。


アハハの女とリハーサルをしながら、ヒゲの男は自身が音楽をはじめた理由を考えていた。


女性にモテたかったからなんてとんでもない、音楽などせずともヒゲの男はモテていたのだ。美を完成させたかったからとも違う、ヒゲの男の場合は美は行為に先立つものではなく、いつも行為の後からついてくるものであった。そして自分が感じる美しさというのは、常に他者からの価値観に追随しているということをヒゲ自身よく知っている。


ということを総括してみれば。


ただ、早く自立したかったからに他ならない。冒険をしたかったのだ、金はなく暇と野心はある、そんな人間にとって音楽は夢中になるに絶好のマテリアルだった。ヒゲの男は以前よりも、ほんの少し音楽が好きになってきている自分を発見した。


万作特製の中華そば、これは絶品であった。アハハの女も万作がどんぶりを片付けようとしても、スープを飲み切っていないので名残惜しそうに丼を手元に置いたまま片付けるなという。


変な奴ばっかり。


そう、青山ビルのギャラリー「遊気Q」では版画家のおおしろ晃と、画家の横山進の作品展をしている。どちらの作家の作品も良いのはさることながら、ギャラリーにおける作品の配置もよく、暇な時間があれば是非とも冷やかしがてら立ち寄っていただきたい。


ここのギャラリーの居心地のいいところは、作品を買う気が一切なくともとも長居ができることである。こういう場所は大切にしておきたい。


ちなみに皆さんはご存知だろうか、画廊喫茶フレイムハウスに飾ってある版画は全て売り物であることを。ヒゲの男は万作より聞かされて昨日、初めて知った。


今、製作中の壁画は2億円だそうだ。


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by amori-siberiana | 2017-09-26 16:14 | 雑記 | Comments(0)

こんにちは、北浜にある猫のひたいのように小さな店。画廊喫茶フレイムハウスをどうにかするために地獄から遣わされた阿守と申します。


画廊喫茶フレイムハウスは版画家の柿坂万作さんが経営する喫茶店。閑古鳥と借金鳥を飼いならしていた鳥の調教師として超一流の万作さんから、白羽の矢をたてられてヒゲの男が今夏より共同経営に乗り出すことになりました。


このブログはそのヒゲの男からみた、画廊喫茶フレイムハウスに関わる人たちの熱き血潮がほとばしる人間ドラマの記録である。話しを盛っているようで、その実、全然盛っていないのが北浜という町の底知れぬ恐ろしさである。


さて、昨日のこと。


ヒゲの男は昨夜の深酒も影響してか、どうにも体調が優れない。どこが痛いというわけでもなく、熱が出たという類でもないのだが、とにかく動く気になれないのである。頭もさっぱり働かない、ヒゲの男は自身が寝不足であることに気がついた。


「こうなれば、とことん寝るしかなかろう」と、決めてかかったヒゲの男は朝9時に起き、そのまま昼の11時半まで眠る。12時からはイベントの予約があるので、うんとこどっこいしょとパソコンを起動させるために起きる。


そして13時ころから再び寝る…。


つまり、昨日は何もできやしなかったのである。


テレビでは今より40年以上前の日中外交を特集しており、「葉剣英」なる人物の名前が出ていた。


ヒゲの男はこの葉剣英なる男の名前をどこかで聞いたことがある。そう遠くない昔のことだ、そして、そうだ!と思い出した。


ヒゲの男が以前、ビジネスをしていたとき、この葉剣英の名前をかたった詐欺師(中国人ではなく北海道の人間)に莫大なる全財産を搾取された、南の島出身の男と知り合ったことを思い出した。


情報の少なかった時代のことである。その詐欺師は逮捕されることとなったが、金は返ってこなかったのだと、ダマされた男は嘆いていた。


だからどうしたと言われればそれまでで、特に何かを伝えようということはない。


大物の名前や存在をチラつかせる詐欺師があなたの周囲にいないだろうか。一度、画廊喫茶フレイムハウスへ連れてきていただきたい。酔わせておだてて、上機嫌にしたのち、身ぐるみを剝いで剝製にするのだ。


詐欺を見抜くのは、どれだけ古今東西の詐欺の案件を知っているかどうかに起因するものである。詐欺の世界だけは精通しているものが強いのである。ヒゲの男はその点においてはプロフェッショナルである。


喫茶店の利用方法は、無限だ。


そしてなにより、書くことがなくて申し訳ない。昨夜は店にいなかったので、何が起きていたのかまったく知らないヒゲの男であった。
万作さん、いつもご苦労様です。

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by amori-siberiana | 2017-09-25 17:16 | 雑記 | Comments(0)


北浜のビジネス街にある、昭和レトロなカフェのブログです。            大阪市中央区淡路町1丁目6の4 2階上ル