こんにちは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサを経営するヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


さて、昨日のこと。


ヒゲの総帥は朝から北濱のオフィスに引きこもり何かの書類をシュレッダーにかけまくる。宗教画のモデルの女が陽気にやってくるのでお互いの近況などを報告する、宗教画のモデルの女はあらゆる人からハーフなのではないかと言われるので、いちいち否定するのが面倒になりいよいよロシア人とのハーフということで最近は紹介されるままにしているのだそうだ。


ヒゲの総帥は私用で梅田にあるグランフロントへ行く、慣れなければ迷ってしまうグランフロント内でやっぱり迷う。ウロウロしながらようやく宛所に到着して受付に自身の用件を伝えるが、「阿守さまのアポイントの約束は翌日になってますが・・・」と困り顔で言われる。その場で受付嬢に「そしたら・・・、殴り合い、しよか」と言いそうになったがぐっとこらえてエレベーターを降りる。


そのまま北濱のオフィスへ戻り茶封筒をごぞごぞしだす。宗教画のモデルの女が陽気にやってくるので雑談を開始する。そのままヒゲの総帥は店へ向かい経理を済ませる、そして東大阪にあるNPO法人へ向かう。ヒゲの総帥は10年ほど東大阪の近鉄沿線を根城としていたが、町は相変わらずな様相であった。いや、どこか寂れた感じに思えたのだが東大阪らしさというのは何も変わらない。その東大阪らしさを言葉で説明しようとしても面倒くさいので今回は割愛する。


ヒゲの総帥は東大阪を後にしてまた北濱のオフィスへ戻る、宗教画のモデルの女はどこかへ消えていた。受付の女が「あれ?アラタメ堂のご主人とディエゴ君は?」というので「いいや、二人とは別行動なのでわかりません」とヒゲの総帥は返答する。いつの間にか三人で一個小隊のように捉えられているのは甚だ遺憾である。


ヒゲの総帥は店に行く。店に行くと常連のガルパンの男と不思議な女、東洋の魔術師と斥候の男がおり、マヨネーズの話しや遠赤外線の話し、つまるところ要約するとどうでもいい話しをして悠々自適な時間が過ぎていく。ヒゲの総帥はどうにもウイスキーが進まないのでクランベリーズの曲をギターで弾きながら歌いだす。簡単な曲なのだが、あれだけ特徴的なボーカルが歌うからこそ成立する楽想であり、ヒゲの総帥が音程もリズムも平易に歌ってみても平易な曲にしかならず途中で辞める。


夜も更けたころ、アラタメ堂のご主人と陸サーファーのディエゴがやってくる。聞くとこによるとディエゴは先日まで東南アジアを旅行していたらしく、その地で詐欺にあったのだという。「ちなみにどういった詐欺だったんだい」とヒゲの総帥は被害者であるディエゴに訊いてみる。


ディエゴは語る。


南の国、ディエゴの前方からハアハア言いながら男がやってくる、財布を落としたらしく帰宅するためのバスの金がないとその男はディエゴに訴える。心優しいディエゴはその男のいわれるままに日本円にして5000円ほどを貸したのだが、一向に金は返って来ないとのことである。出来事がここ最近のことなのでどのような結末を迎えるのかはわからないが、もしかすると詐欺なのではと考えているようである。


ヒゲの総帥は苦々しく笑いながらディエゴにいう。


「ディエゴ、そもそも、自分の何が原因なのかわかってるかい」
「えっと、自分が困っている人がいると見捨てられないからです!」
「それはこの場合は二次的なことだよ、問題はそれ以前だと思うね」
「すいません、阿守さんが言われてるのはどういうことなんですか?」
「うん、要するにディエゴが自分のスキルである英語を安易に使ったことが問題だよ。自分の武器っていうのは弱点にもなり得るということだ」
「確かに・・・」
「英語が使える自分、そんな自分への驕りや余裕があるからつけ込まれたのだ」


アラタメ堂のご主人はこのやりとりを聞きながらクククと笑う。ヒゲの総帥は自身が海外でフラフラしていたとき、こういった輩が来たときは常に同じセリフを言っていた。


I wanna fuck you, right here, right now (俺はアンタとファックしたい、今すぐ、ここでな!)


これを言ってまともに取り合ってくれる人など誰もいなかった。ヒゲの総帥の知人で映像作家のバロンがアメリカへ留学する際、「事前に何かこれを覚えておけという英語がありますか?」と訊ねてきた。ヒゲの総帥は「I follow you (俺はアンタに付いてくぜ)」だけ呪文のように繰り返し言ってれば何とかなるだろうとバロンに教えた。バロンは実際のところずっとハリウッドでそればかりを言っていたと後になって聞いた。


正面から向かってくるものを正面から受け止めるのも時と場合である。柔よく剛を制すというではないか、柳に風というようなことができれば世の中と付き合うのはもっと愉快になろう。自分の特技や利点というのはしっかりと使い分けができて、やっと本領発揮するのである。薬と同じである。


ヒゲの総帥が日程ミスしてグランフロントから帰る途上、新阪急ホテルの交差点のところ。唐突に社用車のような車から爆音が聴こえてきた、ラウドネスの「S.D.I」という曲のイントロであった。スピーカーに工夫がされていないので音は割れてバリバリだった、世の中と付き合うことの難しさを垣間見たような瞬間であった。


本日はアイルランド日和なり。


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# by amori-siberiana | 2018-01-20 12:41 | 雑記 | Comments(0)


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