こんにちは、当代きっての人生の博打うちが多数集った北浜。そこにある猫のひたいのように小さな店、画廊喫茶フレイムハウスの阿守です。


終戦記念日だった昨日、僕が小さい頃に戦争時代のことについて、うちの祖父や祖母に訊ねても眉間にシワを寄せ苦渋の表情で「あのときのことは思い出したくない」と繰り返しいっていました。


戦争をしてはいけない、悲劇を繰り返してはいけないと人はいいますけれど、今の平和が地球のどこかで起きている戦争のうえに成り立っている平和であるということを僕は知っています。日本の状況を変えるには、今は世界全体の状況を先に変えなければいけません。


骨の折れる作業になります。


人の「正義」の理念は、その人のおかれた社会的環境によって左右されるものであり、想像力が豊かな僕たちだけれど、絶対的な正義というものを僕たち人間はまだ、今のところ発明してはいません。もしかしたら、そういうものはないのかも知れません。


つまり、一番怖いものは「ない」ものを「ある」と決定づけて、暴走させてしまうことです。夏目漱石はその著書のなかで「大和魂」と「天狗」は同じ類である、誰もが口にはするけれど、その実態を見たものは誰もいないと書いています。漱石がそれを書いた当時、日露戦争の開戦前夜だったでしょうか。


個人の暴走は取りたてて何の問題もありませんが、集団の暴走はその速度感や容赦のない残忍さなどで、脅威となることは歴史であったりニーチェの言葉が僕たちに教えてくれます。


僕は音楽のシーンから遠ざかったあと、他国で起きる戦争や日本では報道されないトラブルなどの情報を出すことで、自分たちの会社のビジネスを成立させていました。世の中には本当に語れない仕事があるものです。部分的に戦争ビジネスだったのか?といわれれば、その要因がゼロではなかったと答えるでしょう。


学歴のない僕ですが、情報戦略と文章だけで恐ろしいほどの給与(役員報酬込み)をもらっていました。もちろん、そういった技術面において他の人より少しばかり卓越していたことは確かです。


本当にウンザリしました。それにとんでもないストレスを抱えていました。だから休日の日などはいつも都会から離れて、山のなかで過ごしていました。長野から大阪の会社へ通うというようなことも何度もありました。


山の中で見上げる星空。普遍的な宇宙の法則によってのみ動く天体をみることで自分を取り戻そうとしていたのだろうかと、今になって振り返っています。


世界中のあらゆるところで戦争は起きていて、そしてそれは同時多発的な混乱とともに拡散、波及していくものでした。毎日、毎日、新しい戦争が世界のどこかで引き起こされていました。情報収集すればするほど、幾つでも出てくるのでした。


知らないということは、それは無かったことと同じである。


これは僕の先輩であるジャーナリストの人からもらった言葉です。人間には想像力があります。でも、想像力というものは包丁と同じだと僕は考えます。包丁を使って人にたいしてもてなしの料理を作ることもできれば、包丁を使って人を刺し殺すこともできます。


だから、想像力というものは大切に使いたいものです。


いつか人類にとっての終戦記念日がくる、その日、僕はとびっきりのお酒でみんなと乾杯したいです。


自分や仲間たちで作った会社が、一人のバカ野郎とその背後の無数の妖怪による、会社の運転資金の使い込みが原因で解散になると決まったとき、内心、ホッとした僕がいました。やっと、この狂った日常から解放されるのかと。


人の血や涙で商売するより、人を笑顔にすることを商売にするほうが、稼ぎは100分の1だとしても、自分には似合った服のような気がしています。


戦争、「賛成」や「反対」のまえに、戦争の本質について僕たちはもっともっと勉強していき、想像力の賢い使いかたを次の世代にバトンタッチできれば、よりよく生きたことになるのではないでしょうか。


僕がひとつ知っていること。


戦争の原因は、「自分の心のなかにある、戦争を欲する気持ち」に他なりません。これは消すことはできません、このエネルギーたるや凄まじいもので、人間が生きていくゆえに必要なモチベーションとしては最たるものです。


それを抹消するには無理がありますから、他に有効利用できる方法をみんなで考えましょう。


さて、前置きが長くなりましたが、昨日の昼にお店へ行ってみると、韓国からのカップルの旅行者がランチを食べており、ブログをみて名古屋からわざわざ来てくれたネギマの女がフレンチトーストを版画家の柿坂万作さんに注文したところでした。


フレイムハウスのフレンチトースト、普段は南船場にある「き多や」さんのフランスパンを使いますが、パン屋さんもあいにくのお盆休みなので万作さんがフレスコで買ってきてのフレンチトーストでした。若干、遅れて星師匠もフレンチトーストを食べに来店されました。


そして、お客さまが帰られたあと、画廊喫茶フレイムハウスの(7月10日~8月10日まで)月次収支を出すため会議をしました。


「万作さん、もうどこからも借金や滞納ありませんよね?」


「ええと、電気代を払うた記憶がないんやけど、阿守さん、こそっと払うてくれました?」


「いや、そんな内助の功みたいな機転、僕にはないんでそのまま溜まってるんじゃないですか?」


「払うたかな、払ってへんかな、うーん、こればっかりはわからんな」


「大丈夫です、僕が関西電力に問い合わせて聞いてみます」


・・・・。


「万作さん、4万円の電気代の滞納があるみたいですね」


「ワシ、厨房で小そうなっとってもええですか?」


「小さくならなくていいです、僕がまとめてコンビニで払っておきますから」


「すんません、いつかアレが完成したら、ワシんとこには何百億もの金が入ってくる予定なんで、そんときに返します」


アレが完成する日がそう遠くない日であるのかないのか僕にはわからないが、アレを形成する部品はすべて東急ハンズで買えるということは僕でもわかる。


「それで、阿守さんは給料が出てますの?」


「そうですね、投資分を省いてちょっと計算してみます。」


今月の粗利から経費とか万作さんへの給与とか滞納とか借金を差し引いて…。


僕の今月の給料は3000円足らずだった。


時給に換算すると…、苦笑しながらナンセンスなことを考えていると頭が痛くなり、顔から笑顔が消えたことが自分でわかったので、そのままロダンの考える人の格好で店からおいとまさせてもらい、コンビニで電気代を払ったあと、僕はベッドの上で長い長い眠りに入った。


みなさまのおかげで売り上げはこの一か月で2.2倍~2.7倍になりました。万作さんが滞納していたもの、借金していたもの、それもしっかりと支払うことができました。


つまり、ようやくスタート地点に立てました。


今後とも画廊喫茶フレイムハウスをどうぞお見守りください。


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# by amori-siberiana | 2017-08-16 17:27 | 雑記 | Comments(0)


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