2017年11月25日(土) ◆いよいよクントコロマンサが宇宙へ!宇宙編スタート!

こんばんは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサ(旧名:画廊喫茶フレイムハウス)を経営するヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


さて、今日よりクントコロマンサ宇宙編がスタートする。北濱を独立もさせていないのに、いきなり宇宙なのかと読書諸氏はお考えかも知れないが、そもそも発想が逆なのである。北濱から独立運動をするよりも、宇宙における覇権を手中にして、そこから北濱を独立させるほうが簡単なのである。衛星軌道上にどこよりも先んじて一手を打っておき、それを拠点ならびに資産として北濱の独立交渉の交換条件のトピックとするのである。


ヒゲの総帥はなんとも荒唐無稽なことを考えていた。誰に話しをしても一蹴されるであろうことは本人にも理解できていたので、誰にも話しをしていなかったのだが、機は熟したのである。


北濱のオフィスを後にしたヒゲの総帥はそのまま地下鉄に乗り北東に向かう。ヒゲの総帥の旧来よりの知人がNASAのジェット推進部門の研究者と東大阪市の「まいど一号」を打ち上げたロケット狂たち、そして宇宙博士たちを集めてのイベントをするというので、そこへ赴くことにしたのだ。新型ロケットを打ち上げるには費用がかかる、費用がかかっても打ちあがるとは限らない。これまで幾度となくロケット打ち上げが悲惨な結果で終わった先例など沢山あるのだ。ケープ・カナベラル(アメリカ)やバイコヌール(カザフスタン)の名前を出すまでもない。


そんな中で比較的に低予算でロケットの打ち上げに成功している東大阪というブランドは非常に稀有でありアテになり、また土地的にも馴染みがある。ヒゲの総帥は若い時分の長い間、東大阪を根城にしてきたのだ。


今回のイベントは民間から1000万円の出資を募り、出資者はロケットが宇宙に運ぶ人工衛星に名前を付けられるというものであった。もちろん、1000人が1000人とも名前が付けられるわけがないので、気がつけばありきたりで関西ローカル色豊かな当たり障りのない名前になるであろうことは想像に難しくない。なので、ヒゲの男は1000万円のうちの501万円を出資しようと考えていた。人工衛星の命名権が株式の持ち株制度のような具合で決定されるのかどうか知らないが、そんなことはどうでもいいのである。


人工衛星「コロマンサ」、人工衛星「キタハマ」、人工衛星「猫のひたい」など、どれにしようか考えながらヒゲの総帥は講演会が行われている、とある大学のキャンパスまで行く。先ほどまで関西ローカルの名前を避けたいと思っていた人間の発案とは思えないほど、思いつく名前はローカル線の旅である。


501万円をどうやって集めてくるかについては、まったく何も考えていない。そのときはそのときでどうにかなるだろうと甚だ恐ろしい考えなのが、このヒゲの男の度し難いところである。


会場に到着する。パスを受け取りイベントが開かれる会場へ行く。沢山の人が来ている。およそ50人~70人近くいるだろうか、司会の女が現れて今日のイベントの概要ならびに注意事項を説明する。ところがどうも滑舌が悪い、緊張と不慣れであるためだろう噛みに噛みまくって、聴いているこちらが冷や冷やする。頑張れよと心のなかで聴講生たちがエールを送る。話しの区切りが悪いのでどこで拍手をしたらいいのかわからない。しばらくして、司会の女の紹介によってNASAの研究者が登壇する。登壇のために用意された物々しい登場音楽が流れるが、研究者が登壇してセンターに落ち着くまでそれほど時間がかからなかったため、音が鳴ったと思ったらその刹那、音はフェードアウトしていった。リハーサルはしなかったのだろうか…。総帥はどんどん不安になる。


主役であるNASAの研究者が登壇する。ジョーイ伊藤でお馴染みの「TED」そのままのプレゼンテーションを始めようとする。後ろには巨大なスクリーンがあり、スピーカー(NASAの研究者)の手元のリモコンで画像などが切り替わっていくところも、今の流行りに追従したものであろう。研究者は若くスラリとした体躯でいよいよ話しだす。


マイクのスイッチが入っていない。周辺がジタバタする、何人もスタッフがいるように見えるが音響屋の浩司ばいのような人間は一人もいないのであろうか。ジタバタした挙句、話しが中断する。そしてまた再会する、やっぱりマイクが入っていない。いよいよピンマイクではなく手持ちマイクになり、TEDのようなスタイリッシュさは陰を潜めて、市議会選挙のようになる。


研究者は話す。宇宙の歴史を一週間にまとめるとこれくらいになると数字を並べる。月曜日の午前0時00分に宇宙が始まったとすると、我々、人類の誕生は日曜日の23時59分くらいになるという。ふむ、そんなものだろうとヒゲの男は思う。1969年のアポロ11号の月面着陸が日曜日の23時59分59秒…くらいでと、とにかく日曜日の深夜推しだ。1982年の自分の生まれた日は日曜日の23時59分59秒…、1985年の阪神タイガースの優勝したのは日曜日の23時59分59秒…、エヴァンゲリオンのなんとかインパクトが起きたのは日曜日の23時59分59秒…でと、やたらめったら23時59分59秒を頑張るので、どうにも味気のないガムを嚙まされているような気分になる。そのうち、そもそもどうしてキリスト教の創世記に倣って一週間に置き換えたのかの理由がわからなくなってくる。


ヒゲの総帥は聴講席から「チェンジ」と言いそうになったが、残念ながら交代の効くような人はいなさそうであるので口を慎んで聞くに任せていた。


そして何より、とにかく手を挙げさせたがるのだ。1982年に何があったでしょうか、わかる人!1985年に何があったでしょうか、わかる人!ピンポン玉を風呂の浴槽に敷き詰めると幾つ入るでしょうか、わかる人!ピンポン玉を東京ドームに押し込むと幾つ入るでしょうか、わかる人!と事あるごとに挙手を求めてくる。これでは講義に来ているのか高校生クイズに参加しているのか判然としない。そして何よりヒゲの総帥は右肩が痛いのであるからして、そそくさと会場を後にすることとした。


会場の外ではTSUTAYAの出張販売であろうか、登壇している研究者の著した本が並べられてあり、もれなくサイン会も開かれるということである。人工衛星に出資した人は絵馬に願いを書いて衛星軌道上に放りだしてくれる特典もあるそうだ。なんだか気が滅入ってくる。


やはりこうなっては鬼才コロマンサ画伯に気合を入れていただいて、自己流なる人工衛星を飛ばすしかなさそうである。


北濱クントコロマンサ宇宙編、終了。


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by amori-siberiana | 2017-11-25 21:34 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
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