2018年02月23日(金) ◆水魚の交わり。

こんばんは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサを経営するヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


さて、先週の金曜日のこと。


パソコンのキーを10時間ほど叩きまくったあと、ヒゲの総帥は税官吏の男を連れて店に行く。店に到着するとすでにハイタッチ冷泉と殿様のような高笑いをする副社長の男、四川省の男やゲーム会社のスタッフたち、そして俳優の男など大勢が乾杯をしようとしていたところだった。この日は冷泉とバイリンガルの女が主催する異業種交流会という趣で、それぞれが自己紹介したり名刺交換をしたりと賑やかにやっている。


多分、忙しくなるだろうからと助っ人にきてくれた宗教画のモデルの女は「あ、なんとかなりそうやん」との言葉を残してそのまま他の飲み会へ行く。ヒゲの総帥と四川省の男は初対面であったが、双方が音楽を嗜んでいたという経歴を持っていることから、互いのバンドの名前を知っていた。


バイリンガルの女は壇上で自分のもつ仕事に対しての疑問や不安などをいう。そしてその疑問に答える形でバイリンガルの女から指名された人間が、それに対しての自己見解を述べるというものであった。俳優の男などはプロのサッカー選手になり、気がつけば俳優になっていたのだと数奇な半生を語る。


そして、四川省の男の番になる。ヒゲの総帥がこの男を最初に見たのはドマツ先輩が経営する世界の果て会計事務所のセミナールームであった。ヒゲの総帥はスタートアップ・ウィークエンドというものを参加見学させてもらっていた、スタートアップ・ウィークエンドというのはこれから事業を起こそうと考える人間たちが、実際にその場でアイデアや意見を持ち合い出しあって事業プランを作り上げ、それが実際に社会で通用するものなのかどうかを検討するレクリエーションである。


三日間にわたって繰り広げられるスタートアップ・ウィークエンドの最終日。参加者のビジネスプランの審査として、グルグルの元社長やキャットパークスの社長が招聘されておりそのなかに四川省の男もいたのだ。


「生意気な、クソベンチャーをやってます」という自己紹介は素晴らしいものであった。


四川省の男は自身の仕事についての考え方や感じ方を若い世代にゆっくりと説明していく。親が自分のことを生んで良かったと思ってくれるような生き方がしたいなど、ゆっくりゆっくりと全員の理解を確認するように話しを進めていく。自分の周囲には優秀な人間が沢山いる、自分は何もできないがその優秀な人間たちに会社へ来てもらい、その優秀な人間が勝手にお金を儲けてきてくれるのだという。「だって彼らは優秀ですから」と笑顔で語る四川省の男の表情はこの男が人たらしであり、この男に出会う人々に好印象をもたらすであろうことを如実に感じさせる愛嬌を備えていた。


聞くところによると、何があるのかまったく教えられないままに冷泉からクントコロマンサへ来いと連絡をもらったのだという。四川省の男の話しのあとに周囲から拍手が起きる、冷泉は満足そうに椅子から立ち上がりながら「そしたら・・・、殴り合いしましょか」と四川省の男を誘う。そのときである、ゴガッと締まりの悪いガラス戸が開く。


やってきたのは北濱最強の男ことクモン提督と北濱のオフィスの連中である。冷泉はクモン提督にも殴り合いをしないかと呼びかけるが提督の専門はラグビーなのでタックルならと二次提案をする。「ほな、ちょっと、やってみてください」と冷泉はクモン提督に告げ、クモン提督は冷泉にタックルをする。タックルをされる瞬間、冷泉の目から「こいつはヤバイ」というツイートがみえたのをヒゲの総帥は見逃さなかった。冷泉の体がふわりと上に浮く、さすがは強豪ニュージーランドにて鍛え抜かれた提督のタックルである。


夜は更け、店内では終電を諦めたゾンビたちが、笑ってはいけないゲームを開始することとなり、厨房では三白眼の万作がぼんやりと皆の笑顔の向こう見えていた。


四川省といえば、成都。成都といえば蜀である。そして蜀といえば劉備と諸葛孔明である。孔明の天下三分の計によって蜀を得ることとなった劉備であるが、愛嬌と義侠心で国を作った男を支えたのは、やはりいろんなことに精通した孔明の知恵あってこそである。優秀な人間が勝手に仕事を大きくしてくれるという四川省の男の言葉が心地よく響く。


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by amori-siberiana | 2018-02-23 20:39 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
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