2018年03月06日(火) ◆ハーモニー・フィールズが来たる。

こんばんは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサを版画家の柿坂万作と共同経営するヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


この週末は気温がぐんぐん上がり、久しぶり、身体が陽光に照らされて汗が噴き出すという具合であった。ヒゲの総帥はクントコロマンサの経理など一切をすべて万作に返上したが、いきなり抜けては客足が遠のくということで期間を決めて共同経営の枠内に収まることとなった。


さて、この土曜日のこと。もちろんそれ以外の曜日でも多角経営の男が飛び込んできたりとか、ギャラリーの手伝いで翌日からとんでもない筋肉痛になったりとか、なんだかんだあったのだが、なんだかんだをそのままなんだかんだと書いていては今の時間が足りなくなるので流れ去るままにしておく。ひとつひとつを惜しんでいては、前に進めないのだ。それがいくら個人的に貴重であろうとも。


土曜日のこと。


店に海外アーティストを招聘する男たちがやってくる。アーティストといってもそんじょそこいらのアーティストではない、世界中で評価されていながらも日本での認知度がそうでないアーティストを選りすぐって連れてくるのがこの男たちの得意とするところである。そして特筆すべきはトラッド・ミュージックに偏っているということである。


トラッドというのは、つまるところ民俗音楽だと平易に考えていただいて結構。それ以外の捉え方もあるが、こんな凡愚なブログでトラッドのなんたるかを語るほど暇でもなければ、そのようなことをしても一文にもなりはしないので無駄だからだ。先日、ブルガリアン・ボイスの女性コーラス隊を日本へ来日させ、見事に大ホールでの公演を成功させた陰の立役者がこの男たちである。


ゲイのような格好をしているのがドイワ。ジョーダン・ルーデスのような白ヒゲを生やしているのが、オッガという名前の二人組だ。


ヒゲの総帥は若かりし頃、彼らの事務所へ乗り込んで海外のすごいミュージシャンと対決させろと直談判を申し出たことがある。もちろんアポイントなしで乗り込んだのであるが、そこから付かず離れずの微妙なお付き合いをさせてもらっている。


ゴガっという締まりの悪いガラス戸が開く、そこに現れたのは電気工事士のヤマトコと小説家の平尾正和先生である。もちろん、二人とも来客中のプロモーター二人組とは旧知の仲である。


今回もロシアの大物バンド、「オタヴァ・ヨ」を梅雨が明けた頃、日本へ連れてくるのでその折にはヒゲの総帥に宴会部長になってくれと彼らから要請が入った。ヒゲの総帥はロシアとのパイプが欲しかったので願ったり叶ったり、すぐ快諾することになった。しかし、ヒゲの総帥だけがウォトカを飲まされたのでは失神してしまうだろうことから、すでにその宴会へは冷泉も誘ってある。「わかりました・・・、全員、ぶっ倒したらええんですよね。ぐふふ・・・」と不敵な笑いを浮かべていたが、そのへんの細かいニュアンスのことはドイワとオッガには伝えていない。


しばらくすると、常連のガルパンの男もやってくる。アラタメ堂と学生起業家のダダヤマもやってくる、そしてゲームセンス・ゼロの女ことアシムもやってくる。


学生起業家のダダヤマは、33歳で独立した個人事業主であるドイワにいろんなことを相談する。オッガとヒゲの総帥はマニアックな音楽の話しで互いがカラシニコフ突撃銃を撃つかごとくに言葉の殴打、凄まじき白兵戦がはじまる。そこにマニアックな知識を持つ元音楽ライターのアラタメ堂も加わってくれば、ヤマトコも参戦してくる。


ダダヤマは今月中には自分の会社の名前を考えなくてはならないという。先日もアラタメ堂とヒゲの総帥に相談していたが、この二人の先輩がまともにダダヤマの悩みに取りあうわけもなく、ただただイジり倒されて笑いの種にされて終わった。


先日などは「清掃業なのだから、バルデラマという名前でどうだ」とヒゲの総帥がダダヤマにいう。


「バルデラマ・・・、いいですね。どういう意味ですか?」とダダヤマは至極当然なことを訊ねる。


「スペイン語で常に新しくって意味さ」と適当なことをいうヒゲの総帥。「バルデラマはいいですね」とダダヤマは感心することしきり。バルデラマが何なのかわかっているアラタメ堂はクスクスと笑いをこらえてウイスキーをあおる。


ダダヤマが「バルデラマ」という言葉をググってみたところ、出てきたのはモップのような印象的なヘアースタイルをしたコロンビア代表のサッカー選手が出てくる。「いやいやいや・・・、なんやこれ、もう!まともに考えてくれよ」とダダヤマは不機嫌にいう、アラタメ堂とヒゲの総帥はそのダダヤマの反応に吹き出す。


もちろんのこと、この日もダダヤマは来店早々からイジられ倒す。自らが考えた法人名を発表した途端にあれやこれやと矢継ぎ早に新案を出されて、パニックになる。そしてそのどれもが面白半分なのだから始末に負えない。そもそも相談する相手を間違えているのである。


ひとしきりダダヤマで笑わせてもらったあと、ヒゲの総帥はおもむろにドイワとオッガという二人の大先輩に話しをぶつける。


「そろそろ日本へ良質な音楽を輸入するばかりじゃなくて、良質な音楽の輸出に着手してみませんか」と。




https://www.harmony-fields.com/




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by amori-siberiana | 2018-03-06 22:01 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
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