2018年11月11日(日) ◆アモリのつもり 最終夜

「ソロの演奏を聴きたいんですけれど、アモリのつもりの予約はいっぱいやったりしませんか?」と音楽家のミカミッヒ君からメッセージがやってくる。


アモリのつもりというのはヒゲの総帥がギターを演奏するだけの会であり、北濱にあるツタの絡まる青山ビルの一角を占める、ギャラリー「遊気Q」にて催してるものだ。会の最初の頃は自身のメルアドを記載して宣伝していたにも関わらず、誰からの予約もないのでそのうち記載することをやめた。ただ、ギャラリーは演奏時にはほぼ満員になるのである。これは嫌がらせであろうかと考えたこともあったが、考えること自体が無意味なのでやめた。


なので予約はこの際はまったく検討する値を示さない。しかるべきは思う存分、演奏会に来るがよろしいと返事するが、せっかく音楽家の人間がくるのなら、そこで何もしないのは非常に勿体ない。群衆がいるのにスリや痴漢が何もせずに、ぼんやり静観しているくらい自身の存在意義や矜持に関わるのであるからして、是非とも演奏会に参加するようミカミッヒ君に要請するヒゲの総帥。


結局、ミカミッヒ君は巻き込まれるかたちで演奏会へ参加することになった。そしてそのミカミッヒ君に巻き込まれるかたちでガハハの女も演奏させられることとなった。


さて、昨夜の演奏会も盛況であった。そしていつしか演奏はフランス語の「La」や「Le」の定冠詞のようなもので、本質(本題)はそのあとの壮絶なフクビキでの宴会にあるような感じさえしてくるのである。この日もスタッフが3名しかいないフクビキへ30人ほど連れて移動することになった。


「フクビキはね、事前にアモリのつもりが次はいつ開催されるのか伺いに来るべきですよ。そういう経営努力をしないといけませんよ」と語りだす。


経営努力。


先日、「阿守さん、探偵社するらしいですね。面白いですね、ちょっと僕にアイデアあるんですよ」と耳打ちしたのはミスターエックスである。ミスターエックスが誰なのかは彼の職業柄により公にすることができないのであるが、ヒゲの総帥はミスター・エックスに協力を要請することにした。そこから二人で探偵社を如何にしていくかの相談をする。歯切れの悪い泥酔した老人がダミ声で歌う北島三郎の「山」をBGMにして。


「ホームページを立ち上げたいんですけど、オニ君にお願いしようと考えています」とヒゲの総帥はいう、ミスターエックスは「それなら、ディエゴにさせましょう」と提案する。ディエゴというのは最近になって自身の法人を設立した若者であり、その業種は海外からの旅行客へ向けてのサービス業ということである。


「ディエゴにホームページの作成をさせて、ディレクションは僕がします」とのミスターエックスからの提案にヒゲの総帥は乗ることにした。


さて、アモリのつもりの最終夜は黒ずくめの男こと冷泉による、振る舞いハイボールと梅酒ソーダが来場者各人の手に渡り、会始まって以来の飲酒という栄誉を預かることとなった。皆で揺れることができた。一人で生きている分には不安で退屈極まりない世の中であるが、こうして皆で揺れている時間があるだけで救われた気持ちになる。


ヒゲの総帥が音楽家として再生するための予備訓練として開催されてきたイベントもこれが最後である。皆さんのおかげもあり、無事に伝説のシベリアン・ニュースペーパーなるバンドにおけるギタリストとしての大役を果たせ、新たな航路を突き進むこととなった。誠に感謝するに尽きない。


夏から開始された「アモリのつもり」にお付き合いいただいた皆さま、これまでありがとうございました。また、いつの日かお会いできることを楽しみにしております。


いろんな人から聞かれることがある、「お前は一体何がしたいのかと」。


答えは簡単である、「自分に関わる人を死ぬまで退屈させないことであり、また自分が退屈しないことをただしているだけ」なのだ。


この世でいちばん遠い場所は自分自身の心である


寺山修司


**************************************************************************************

ファラオの花束 ◆014


d0372815_15320797.jpg



女性について語るほど何も知りません。


なにもかも一人しか知らないので比較もできないので


以上です。


[PR]
by amori-siberiana | 2018-11-11 15:33 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31