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こんばんは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサを経営するヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


さて、一昨日のこと。


一昨日は皆既月食があるということが世間で話題になり、天体現象に興味がある人間は空を、たいして興味がない人間は空以外を見ているという一日となった。ヒゲの総帥は一度だけ完璧な月食を見たことがある、ちょうどシベリアンなんちゃらという楽団の練習中だかなんだかのときに月食が起きたので、そこにいた楽団のメンバーと一緒に見上げた。


みるみるうち、月はおぞましい赤に染まり、それはただの天体の現象だという予備知識があったとしても世界の終わりを告げるような雰囲気で溢れていた。


「今夜、月食があるのでよければ手を繋いで一緒に見ませんか」とヒゲの総帥は北濱のオフィスにいたアラタメ堂のご主人を誘う。「手は繋ぎませんけど、いいですよ」とアラタメ堂は半分承諾、半分拒否という曖昧な返答で万難を逃れようとする。そのまま月食を待つためにヒゲの総帥はオフィスでコーヒーを飲み、アラタメ堂は仕事をする。


しばらくすると、オフィスの近くまでアハハの女が来てると連絡がある。ヒゲの総帥はアラタメ堂に「キャンセルにしよう」と言い放ち、二人寄り添っての皆既月食鑑賞は流れることとなった。ヒゲの総帥はアハハの女と腹を割って音楽の話しをしなくてはいけないのであった。


コロマンサでは版画家の柿坂万作が新作の壁画の下絵を描いている、電車のなかに婆様と数匹の猫がいるという構図である。そういえば先日であったか万作が思いついたように「うーん、ワシ、なんか創作意欲が湧いてきてますねん」と独り言のようにヒゲの総帥に向けてツイートしていたが、何か描かなければ収まりがつかなくなっているようである。まるで女が化粧をしないと外に出られないと言わんが勢いである。店では常連のガルパンの男と斥候の男がガルパンの劇場版か何かをスマホで見ている。


ヒゲの総帥とアハハの女は表現についての話しを延々とする。このような話しは解決をみることなどないのであるが、心のなかで思っていることは言葉にすることによって程度はどうあれ形質化できるので、口に出すだけで思考の整理整頓になるのである。


ヒゲの総帥も40才になった。日本人の男性における平均寿命は80才だという。統計学ほどアテにならないものもないが、統計学ほどコジつけに便利なものもない。つまるところ、ヒゲの総帥は人生の半分を生きてきたことになる。もちろん統計学に殉じて80才で死ぬつもりはない、できることなら2000才くらいまで生きてやりたいが、そう自分の思いどおりにはならんであろうと思う。


誰かが面白いことをいった、多分、昔の人だ。人はよりよく生きるために、毎日嫌なことをひとつしなさいというものだ。ヒゲの総帥はそれに該当することを毎日している、それは朝の起床である。


自分がやりたいことだけやって生きれれば儲けものぐらいに考えていたこともあるが、今になってみるとそれは本位ではない。自分がやりたいことだけやって生きてきたわけではないが、これからは自身の置かれた環境によってやりたいことが出来なかった人に対して自分の残りの時間を使うつもりだ。もちろんのこと慈善活動やボランティアのことをいっているのではない、そういうものと対極にあるものなのだ。


偽善活動である。


その偽善が誰かにとって慈善になるのであれば、それでいいではないか。砂漠がある、あそこにオアシスがあるとホラを吹く、それにダマされた奴らが指を差された方向にて本当にオアシスを発見する。それでいいのだ。社会一般に渦巻く価値観などというものは、指先一丁でどうにでも転がるものである、勝てば官軍というではないか。人のウソには必ずそのどこかに真理が隠されている、それは砂漠が必ずどこかに水を蓄えているように。


ヒゲの総帥はティル・オイレンシュピーゲルになりたい。なので、一般社団法人「北濱偽善活動クラブ」を発足させる。


いよいよ、明晩はハイタッチ冷泉が命を削った、ちゃんこ鍋の宴が開催される。


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by amori-siberiana | 2018-02-02 19:43 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。