対談の最終回となる本日は、グッドマネジメント総合研究所の代表取締役である加藤利彦さんとヒゲの総帥こと阿守さんをお迎えいたしました。加藤社長はこのブログでは冷泉(れいぜい)さんという名前で有名ですので、ここからはそれに倣って冷泉さんと呼ばせていただくことにします。




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―バレんとやれたんですか?―




ヒゲの総帥:実際に僕と冷泉さんが出会ったのも、ここリンクスを起因としてるんですよ。ここがなかったらあとは・・・、地獄の門の前で出会うくらいしかなかったんじゃないかな?


冷泉:うまいこといいますね、でも、ホンマですね。僕もラムちゃん(宗教画のモデルの女)から、会わせたい人がおるみたいな感じで阿守さんのこと紹介してもらわんかったら、会わんかったかも知れないですね。


ヒゲの総帥:そうそう、僕に冷泉さんを紹介してくれたのも、アラタメ堂のご主人を紹介してくれたのも、クモン提督とかバナナイチローとかダダヤマとかを紹介してくれたのも宗教画のモデルの女じゃなかったかな。


冷泉:それはゴツイですね。そうや、なんで阿守さんはリンクスを使うことになったんですか?


ヒゲの総帥:ちょっと長くなるけれど、僕の場合は仲間たちとやってた会社が代表取締役の金の使い込みによって解散することになったんですよ。でも、僕はなかなか諦めの悪い男だから解散した後もその代表取締役の男が経営してた他の会社に潜入したんですよ、それこそ一兵卒としてね。そうして本当は何に使い込んだのか、そして誰が関係しているのかを調べました。


冷泉:それ面白そうですね。でも、バレんとやれたんですか?


ヒゲの総帥:そっちの会社では昔の同僚がトップでやってたんで、アモさんやったらとすんなりと入れましたよ。それが去年の4月頃かな、それで一か月ほど経った頃かな、そこの会社へチンピラが乗り込んでくるようになって、今日から俺がここの代表みたいなことを言いだすので、「あ、代表は本当に社会の闇と繋がってしまったんだな」とハッキリわかったんですよ。


冷泉:それで、阿守さん、どないしたんですか?


ヒゲの総帥:その日か次の日に辞めました。会社の金は失ったというより奪われたんだと理解できるようになりました。ただ、その会社のトップの人間と一緒にこっそりと新しい会社を設立しようかと考えていました。ゲリラとして潜伏して、機会が来たらその会社の事業を全部チンピラから取り戻そうというわけです。パソコンさえ繋がればどこででもできる仕事なので、そのときですかねコワーキングという存在を知ったのは。つまるところ、自分の状況の必要に迫られてということですね。


冷泉:それで、リンクスで阿守さんはゲリラとして今も活動してはるんですか?


ヒゲの総帥:いえ、とっくにやめました。追いかけても仕方がないことがわかったのと、どこかでウンザリしてたんだと思います。冷泉さんは自分のオフィスがあるけれど、どちらかといえばクライアントのところへ足を運んで仕事するという感じですよね?


冷泉:どちらかといえばそうですね、東京にもオフィスありますけど、そこでなんかするというよりは外に出て行って、ダーツしたりハイボール飲んだりしてますね。


ヒゲの総帥:それで仕事になるんだから、上の上じゃないですか。





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ーどういうことですか?ー




冷泉:あ、阿守さんに聞きたいことあるんです。なんでリンクスでワイン会をしたいと思たんですか?


ヒゲの総帥:正直なところワイン会でもサイン会でもなんでも良かったんです。リンクスという場所が僕にとってはひとつのモニュメントのようなものなんです。モニュメントというと動きがないから、マイルストーンって言いかたにしましょうか。


冷泉:それはなんとなくわかります。阿守さんが北浜でお店(クント・コロマンサ)をするようになったんも、リンクスがあるからこそみたいなことを前に言うてはったんを思い出しました。僕自身も阿守さんと出会った頃はいろいろ悩んでたときやったんです。


ヒゲの総帥:全然、そんなのを感じなかったですけれどね。実際、リンクスのおかげでリンクできたんですよね。それも無理のない自然な感じで、前の会社してたときとか新しい知人とか全然いませんでしたもん。


冷泉:リンクしまくってる感じですよね。でも、お店やなくてなんでリンクスなんですか。酒飲むんやったらお店の方でもできるんやないですか。


ヒゲの総帥:そこなんですよね。僕、最近になってやっとリンクスの原風景が見えてきたような気がしてるんです。


冷泉:どういうことですか?


ヒゲの総帥:リンクスという空間に込められた、ここに関わった人間の思いというか、意志というかそういう熱量ですかね。音楽もそうなんですけれど別に「ラ」の音を弾いたから、これがこういう意味をしてるとは定義づけられないじゃないですか。


冷泉:それはそうですよね。


ヒゲの総帥:ところがこの「ラ」の前後に音が紡がれることによって、それはなんらかの意志を表現するものになります。これが音楽の醍醐味でもあるわけなんですけど、冷泉さんもご自身がデザインしてたから点と線の持つ可能性って考えたことありませんか。


冷泉:それはむっちゃあります。世の中、物事を良くしようという線と自我さえよければという点の拮抗やなと感じることがあるんです。一種の緊張状態になっとるんやないかなと。


ヒゲの総帥:そうそう、その緊張感ってテンションじゃないですか。リンクスっていうこの空間も同じで、デザイン性とか云々かんぬんについて僕は知識が足りませんけれど、この空間を作り上げたときにそこにいた人たちが見ていた風景を最近になってやっと汲みとれるようになってきたんです。坂井さんであったり、中川さんであったり、高室さんであったりの。ここがこういうふうになればいいのになっていうイメージのことです。三人とも仲良くさせていただいてますけど、それぞれ個性派揃いの先輩たちですから、ここに詰め込まれてる熱量は盛り沢山ですよ。


冷泉:阿守さん、それ、むっちゃ入ってそう!てんこ盛りで(笑)。




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ー相手の腹に、投げ込む。ー




ヒゲの総帥:ですよね、作り上げた先人の意志って、名が体を表すじゃないけれど、形になった時点で保存されるわけですよ。ぎゅっと凝縮されてね。それに感づいてしまった以上は、自分もそれを自分なりに引き継いでいきたいと思うもんです。それでワイン会を発案したんです。つまり、コロマンサでという選択肢はハナッからありませんでした。


冷泉:阿守さん、それってリンクスだけやのうて、いろんなとこやいろんなもんに、あんま言葉わかんないですけど、そういうんが宿ってると僕は思います。


ヒゲの総帥:なんだか冷泉がいうと迫力があって聞こえるからいいね。僕が言葉にしてしまうと、どうも胡散臭くなってしまうんですよね。冷泉さんの殴り合いを見ながら学んだことでもあるんですけどね。


冷泉:そんな、僕なんかなんもしてないじゃないですか。ただ、殴り合いしてるだけです。


ヒゲの総帥:殴り合いのコミュニケーションって大人になって社会性という名の協調性とか同調圧力を感じながら生きることに慣れてしまうと、なかなかできなくなるもんですよ。そんななかで、殴り合いに参加させてもらったことは衝撃でした。


冷泉:手に大きな石を持ったような感じで、それを相手の腹に、投げ込む。ぐふふ。多分、嫌な人はホンマに嫌やと思います。


ヒゲの総帥:このワイン会は僕なりの表現の仕方なんです。僕が殴り合いしてもそれだとパクリになるし、そもそも二流の冷泉になっても仕方がない。


冷泉:あ、阿守さん、めっちゃ大事なこと思い出した。


ヒゲの総帥:実は僕も冷泉さんに伝えたいこと浮かびました。


冷泉:あ、そっち先聞きたい。


つづく

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by amori-siberiana | 2018-06-23 18:13 | イベント | Comments(0)

いよいよ明日の14時00分より北浜にあるコワーキングオフィス「THE LINKS」にてワイン会が開催されることとなる。しかしながらリンクスへ来られるのが初めてという諸君もいるであろうことを鑑みて、今日はリンクスまでの道のりを案内することにする。そして、最後に話題沸騰中で蒸発しかけの小説家の平尾正和先生より、ワイン会に捧ぐエッセーが届いているのでこちらも転載させていただく。


①まず最寄りの駅から何かに乗る。例題として自称302才のギャラリー経営の女が大好きなパリのメトロ(地下鉄)、クリニャンクール駅からスタートすると仮定してみる。※ちなみにクリニャンクールは世界中から名品と珍品が集まってくる、世界最大のノミの市として有名。










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②クリニャンクール駅(Porte de Clignancourt)から④番地下鉄に乗り、北駅(Gare d Nord)まで行き、B線に乗り換えてそのままシャルル・ド・ゴール空港(Aeroport Charles de Gaulle)まで行く。※ちなみに「Charles」をチャールズと読んではいけない、あくまでシャルルである。










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③飛行機に乗って関西国際空港(KIX)まで来る。空の旅を楽しんで。










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④さらっと関空へ到着する。そこから南海空港線の「難波」行きの電車に乗る。何に乗っても構わない、それくらいの自由はある。今回は贅沢にラピートを選択したバージョン。












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⑤天下茶屋駅で地下鉄堺筋線に乗り換えて、「北浜」を目指す。













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⑥北上すると「北浜駅」に到着。あとは北浜郵便局と大阪美術倶楽部を目指してその辺を歩けば、駅から歩いて3分で到着する。











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⑦はい、到着。後ろで無造作に置かれているのは、ルコルビュジェ・モデルの粗悪品です。ここをビバーグ場所として活用するイイデヤンスのダダヤマ社長と。












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平尾先生、歴史街道をゆく。北濱編。



《『ビィール』と云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至て苦けれど、胸膈を開く為に妙なり。亦人々の性分に由り、其苦き味を賞翫して飲む人も多し》             


「西洋衣食住」/『福澤諭吉全集』所収



ビール片手に食事をつまみながら胸襟を開いてわいわいと談笑する、といういわゆる現代風の飲み会を表した言葉である。


福沢諭吉といえば慶應義塾大学の開設者であるが、緒方洪庵が開いた蘭学の私塾『適塾』にいたことでも有名だ。


その適塾のある大阪市中央区北浜で、ワインの飲み比べイベントが行なわれるという。
なんとも粋な話ではないか。
 
ではなぜビールではなくワインなのか?
主催者にその意図を問うてみた。


《駆けつけ一杯にハイボール。昨今定着しつつある酒席開始の風景ですが、日曜の閑静なビジネス街でぐびりと喉を鳴らすというのはいささか無粋ではありませんか。穏やかな初夏の休日なのですから、ひとつ優雅にワインをちびりと飲みましょうよ。ビール? 言わずもがなですよね》


というわけである。


ビール片手の飲み会を提唱した福沢諭吉に深いゆかりのある北浜で、あえてワインを選ぶというところに、私は主催者の粋な心を感じたのだった。


だが、主催者のいうコンセプトではいささか冗長に過ぎて、いまひとつ心に刺さらない。もう少しわかりやすく、かつ簡潔にまとめることはできないだろうか?と主催者に再度問うたところ、絶妙な回答を得ることができた。




ハイボールだと!? 黙れ豚野郎





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by amori-siberiana | 2018-06-23 14:42 | イベント | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。