ギャラリー遊気Qのオーナーとヒゲの総帥が細々とやっていた「アモリのつもり」なる演奏会を今度、新設されたギャラリー「偏西風」でやってくれと依頼がきた。


さすがは偏西風と名付けるだけあって、風変りなギャラリー代表であるが、これまでにも何度かアモリのつもりに足を運んでくれているので、どのようなことが行われるのかは重々承知のうえでの選択なのは安心だ。


演奏内容といっても、本当にギターしか弾かないのだから。


ギャラリー偏西風の主宰は人形作家の女である。人形という言葉からヒゲの総帥がイメージするのは和歌山の加太にある淡嶋神社である。この神社には相当数の人形がいる、その様はなかなかに畏怖たりえる。あとはイプセンの書いた「人形の家」であろうか、とても雑な説明をすると弁護士の嫁さんが家出するといった内容の戯曲であるが、その内容たるや衝撃的で煽情的なものであり、これは当時の社会的な背景から考えても爆薬である。


人形は多くを語らぬが、その視線は声なき声であり、その佇まいは見る側の心の持ちようを如実に映しこむ鏡なのである。


ヒゲの総帥、出張、行って参ります。



「私は自分というものと外の世間とを正しく知るために、自分一人になる必要があるのです」


イプセン



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by amori-siberiana | 2018-11-13 18:48 | 雑記 | Comments(0)

ヒゲの総帥が居を構えるフィリポ・ロマネスク探偵社は北濱の一角のそのまた一角の青山ビルにある。その青山ビルの一角にあるギャラリー遊気Qのさらに一角を間借りして細々と心意気だけは大いに活躍している体である。


そもそもギャラリー遊気Qというギャラリーはその平米数に似合わず、いろんな業種が詰め込まれている。ギャラリー、教室、占い、探偵、演奏会、そして宝の販売などであり、ここに通い詰めているヒゲの総帥ですら頭が混乱してくることがある。その旨をギャラリーのオーナーに伝えたところ、「私もよくわからないんですよ」と上品な笑いを浮かべる。


さて、つまるところヒゲの総帥は居候させてもらっているのであるからして、こうして空いた時間などはせっせとギャラリーの宣伝をするのが賢明であろう。魚は瀬につき、人は情けにつくというではないか、頭を下げて皆にお願いをすれば大体のことはそれなりに応援や解決ができるものである。世間というのは愚鈍ではあるが、世間ほど厳しく正直な奴らもいない。


生きていくということは食う寝る遊ぶのことではない、どうやって世間と付き合っていくかという一種の自己哲学でもある。自分がどうして生まれたのかもわからない、宇宙は誰がどのような意志で運行させているのかもわからない。死んだらどうなるのかわからない、「一度、死んでみたんだけどあっちも退屈だったよ」という冒険譚を聞いたこともない。ヒゲの総帥たちはもれなく、神羅万象の始終を知らないままである。これは言い換えれば一本の線の迷路でも迷えるということを示唆しているのではなかろうか。


さて、グズグズと前置きをしても仕方がないので、さっさと遊気Qの宣伝に移らせていただく。







YYY作品展】 ◆2018年11月12日(月)~18日(日)まで


「YYY」と言われて何を思い起こすだろうか。まず、似たような三つのアルファベットをピックアップして予想してみよう。


『YKK』(吉田工業株式会社の略) いわずと知れたズボンのファスナーに書かれている三文字である。


『KKK』(クークラックスクランの略) いわずと知れた三角巾で正体を隠したアメリカの秘密結社である。


『YYZ』 いわずと知れたラッシュの名曲である。


『YYC』 いわずと知れた、日本最大級のマッチングサイトYYCはおかげさまで18周年、累計会員数1000万人以上の方にご利用いただいているオンラインマッチングサービスです。


上記のアルファベットから「YYY展」を予想することは、年賀状の切手と消印の角度から日経株価を読み解くほど難しい。まだ靴を放り投げてそれによって天気を占うほうが簡単かも知れない。


これは三人の作家の展覧会である。


amamoto Yoshiharu


山本 佳靖 (焼きもの)


asui Youichi


安井 洋一 (アクリル画)


oshikawa Hitomi


吉川 仁美 (油絵・アクリル画)


これら三者の名前の頭文字をとってつけられた展覧会が、その名も『YYY展』という今回の展である。


今回は焼きものの山本氏についてご紹介をさせていただこう。



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◆お皿 「寒々しくたたずむ環」 ¥3240-
 

彼が焼いているものは、天体である。それは土を焼いてできるものであるので、地球型惑星といっても過言ではあるまい。もちろん氏自身が天体を焼いているのだという発言を記事などで見かけたことはない。これはヒゲの総帥の勝手な主観である。例え話しが上手な男がただ好きなように言っているだけである。


そしてここに並ぶのは出来上がったばかりの天体たちである。


言葉でこの焼きものの魅力を伝えることは可能であるが、言葉の積み重ねによって器が割れることを考慮して控えさせていただく。是非とも遊気Qへお越しいただき、その質感や色合いなどを手に取って感じていただきたい。また、作者が在廊している期間に来て、いろんなことを質問してみることも一興である。※作家の在廊は17日~18日。





『山本佳晴』のご紹介


明治に曽祖父が鳥取県不入岡(ふにおか)、上神一帯の陶土が焼物に適していることに着目、この地に移り住み、明治23年に創業。


不入岡の近くには伯耆のみやつこをまつった大将塚があり、「こくぞうさん」と呼び親しまれていたことから、初代秀治が「国造焼」を創始。


朝夕に伯耆大山を仰ぎ見る環境にいて、曽祖父の代から土と共に生き、土に取り組むことのできる喜びをこれからの作陶に活かして、皆に「こくぞうさん」の愛称で親しまれる窯元を目指す。


2017年 第24回日本陶芸展 入選



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by amori-siberiana | 2018-11-13 16:51 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。