誰も解決できない問題、解決します







この度、ヒゲの総帥は探偵社を始めることとなった。


名前を『フィリポ・ロマネスク探偵社』という。(Filippo Romanesq)


この探偵社は巷にある探偵社や興信所とは一味違う。そもそも探偵をするのに資格は不要であり警察署を通して公安委員会に開業届けを提出するだけでよいのだが、その専門的な知識を学ぶための学校というのは存在する。


ところがこの探偵社のヒゲの総帥はそういったノウハウはまったくない。


人探しはできるだけやってみる。対象者の行動調査は時間に余裕があれば姿を隠さず堂々とやろう。詐欺師たちの身辺調査についてもそれなりにこなそう、浮気調査などは元よりするつもりもない。洗脳に関してはするのも解くのも得意である。


だが・・・


そもそも、ヒゲの総帥の大好きな夏目漱石は探偵という仕事を盗人と同じくらい卑賎なものだと酷評しておるので、ヒゲの総帥もその評に従う。なんといっても元は1000円札だった人なのだ。尊敬に値する。


では、この探偵社はなにをするのか。


この探偵社は皆さんが無くしたものを見つけたり、皆さんが失ったものを探したり、求めているものを手に入れてくる探偵社。


意味がわからないであろうが、今のところはそれでよいのである。


将棋の相手をしてくれとか。月を手に入れて来てくれとか、毎日がつまらないから解放してくれとか、遠く遥か昔の記憶を取り戻してくれとか、大歓迎。


ヒゲの総帥もきちんとした名刺を持ち、髪の毛にも櫛を入れて、チラシも作って世に打って出るつもりなのである。


フィリポ・ロマネスク探偵社は失われた時代に突如として現れた、奇跡の探偵社なのである。


駆け込み寺はどこにある?ここだ。助け舟はどこにある?もちろんここだ。


※探偵費用のお支払方法


フィリポ・ロマネスク探偵社の口座番号が書かれた紙をお渡ししますので、そちらへ好きなだけお支払いください。相場も固定料金もありません。


◆フィリポ・ロマネスク探偵社が他社と違うところ


◇調査に新幹線や飛行機は使いません。長旅が必要な場合は青春18きっぷや深夜バスを使います。リーズナブルです。


◇ギターが弾けます。


◇フィリポ・ロマネスク探偵社にはあらゆる分野に精通したアマチュア探偵が沢山おり、あなたのご相談をお聞きいたします。



所在地:大阪市中央区伏見町2-2-6 ギャラリー遊気Q内 フィリポ・ロマネスク探偵社

お問い合わせ先:takaoamori@yahoo.co.jp


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◆ファラオの花束 013



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自分が実際にしゃべっている中でどの一人称を使っているかあんまり意識したことはありません。


「俺」は強そうなのであんまり使ってない気がします。


「僕」は使っている気がします。


「私」はどうだろう?「わし」はたまに使っている自覚がありますね。


「自分」もありますね。


お話したことある人のイメージはいかがでしょうか?


反対にメールやツイッターなどの文書を書く時はすんごく気にしてしまいます。


なんか小っ恥ずかしいんですね。


話していることをそのまま文章にできる人が羨ましくて仕方がないです。


読んでいてその人の顔や声、口調が思い浮かぶことがありますが、すごいことですね。


文章だとなんか堅くなってしまいます。失礼しました。

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by amori-siberiana | 2018-11-07 20:56 | Comments(0)

ゲスト:ミカミッヒ


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アモリのつもり最後の夜がやってくる。昨日の真実が今日の虚構に変わり、今日の虚構が明日の真実となる男、阿守孝夫。バロンダール展にていよいよ最終演奏会。


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by amori-siberiana | 2018-10-31 19:31 | Comments(0)

8月の過酷な暑さに頭も気持ちも動かなくなった、文字どおり夏バテのヒゲの総帥。そしていつの間にかヒゲの総帥本人よりも情報を飛ばしてくれる自称302才のギャラリーの女が仕掛ける、謎の演奏会。


名付けて、【アモリのつもり 沈黙(シリーズ全四夜)】。


シリーズ第三夜は「ヒゲの幻想交響曲」と題されている。


毎回、猫の目のように展示物の変わる遊気Q。そのツタの絡まる大正レトロな青山ビルにて散々冷たい麦茶を飲ませてもらうだけだったヒゲの総帥がいよいよ立つ。


入場はもちろん無料。命にかかわらない程度のチップ用の小銭があればそれで十分。是非とも奮っての皆さまのご来場を心よりお待ちしております。




そこにあるのはエアコンとギターと


ギャラリーの展示物とパイプ椅子だけ、


食べものどころか飲みものも出ない。


マイクもなければ


メロディーすらない。


あるのは完全和音と


不完全和音の響きと、ヒゲだけ。


ヒゲの総帥こと


阿守孝夫という男は、


果たしてミュージシャン


といってよいのだろうか。



お問い合わせ


takaoamori@yahoo.co.jp



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by amori-siberiana | 2018-08-24 19:11 | Comments(0)

こんにちは、北濱にある猫のひたいのように小さな店。クントコロマンサ(旧名:画廊喫茶フレイムハウス)を根城にかの地の独立を目指しているヒゲの総帥こと、阿守のブログです。


さて、昨日のこと。


ヒゲの総帥はいつものように北濱にあるオフィスへ向かい仕事をする。仕事といってもこの男がしているのはブログを書くことぐらいであり、それを仕事と捉えるのか遊びと捉えるのかの判断は後世の歴史家の評価を待つばかりである。それでも本人はおかしな使命感を持ちこみ「これはれっきとした仕事なのだ」と済まして威張っているのだから始末が悪い。


ところが昨日にいたってはブログを書きあげてそろそろ終了させようかというときに、文章が消滅する。予期せぬエラーだとかなんとか画面に出たまま文章はいずこかへ消え失せて、復旧することもかなわない状態となったため、ヒゲの総帥はパソコンに向かって呪いの言葉をわめき散らしながら一気に消沈する。消沈すると眠気が襲ってくるもので、そのまま店に行って寝ることにした。かの高名な作曲家リヒャルト・シュトラウスはあるインタビューで「作曲が進まないときはどうするのか」と問われて、「辛抱強く我慢して待つ。それでもどうにもならなければ寝る」と答えているが、辛抱強さと我慢強さというスキルを持ちあわせていないアラフォーおっさんは率直に「寝る」だけを選択することとなった。


北濱のオフィスの目の前には旧鴻池邸宅の跡地を示す石碑があり、冷たそうに佇んでいる。酒と金と運び屋で「日本の富の七分は大阪にあり、大阪の富の八分は今橋(ヒゲのオフィス:リンクスがあるところ)にあり」と言われるほどに儲けに儲けた豪商である鴻池の本宅には今はレンガ造りの大阪美術倶楽部なる建物とビジネスホテルとクラフトビールを売るバーがある。ここのバーにてハイタッチ冷泉がウイスキーのストレートを頼んだら、驚くほどの量のウイスキーがグラスに入ってでてきたそうだ。「多分、ストレートがどんなもんか知らんのちゃいますか」と冷泉は苦笑していた。


この鴻池先生たちも時代と共に飛躍跋扈しては時代の流れに翻弄されたようである。貧乏な藩(大名)に金を貸していたのが廃藩置県によって町人から大名への貸付金は帳消しとなる。さらには自ら開発した土地「鴻池新田」も終戦後の農地改革によって地主制が解体されて多くを失うこととなった。あらゆる思惑があるといえ、このときのGHQの判断は判官びいきの様相があり国内外を含めた世論を納得させることになったであろう。


ヒゲの総帥は店に行く。版画家の万作は厨房でゴゾゴゾしている、ヒゲの総帥は三階のアトリエに行き革靴からスリッパに履き替える。視界に何かはいってくるのでそこへ視線を向けてギョッとする、茶釜のなかに何かが山盛りに入っている。薄暗いアトリエのなかで見たそれは遺骨に見えたので、ヒゲの総帥は一体ここで何人殺されたのだと直感的に推理する。しかしながら近寄ってよく見てみると変哲もない店の暖房に使用している練炭の灰だったので興醒めであった。


アトリエから絨毯を持ってきて床に敷きヒゲの総帥はそこにごろりと転がる。万作は自分の行動スケジュールをヒゲの総帥に伝えて、自身が帰ってくるまで店にいるのかどうかを訊ねる。「大丈夫です、万作さんが帰ってくるまでずっと寝てますから」といってヒゲの総帥はぐうぐう寝だす。しかしながら、夕方にもなると非常に店内は寒い。寒気と眠気のどちらかを取らねばならない状態でもヒゲの総帥は後者を選択したので、寒さに震えながら頑張ってやはりぐうぐうとする。まるで眠りの残高を取り返さなくてはという勢いでぐうぐうやる。


しばらくして万作は帰ってきてヒゲの総帥も起きる、すると開店早々に大学生の女がやって来る。ヒゲの総帥と大学生の女は世の中にはなにやら陰謀めいたことがあるそうだと互い知っている事例を挙げてはヒソヒソ話しをする。常連のガルパンの男がやってきて「よっこいしょういち」との掛け声を出していつもの座席に座る、アラタメ堂のご主人もやって来る頃には万作によって店の中央に練炭コンロが出されてくる。


すると、いちげんさんの男が店に入ってくる。きょろきょろしながら店の中を伺うように神妙に入ってくる、そのすぐ後に不動産広告デザイナーの忌部が我が家のように飄然と入ってくる。どうやら今入ってきた男とクントコロマンサで待ち合わせをしていたようである、「ずっと見てたんや。ちゃんと店(コロマンサ)を見つけて入るかどうかな。行ったり来たりしてたやろ」と悪趣味なことを平然と待ち合わせの男に向かっていう。「最初、入口がわからなくて迷ってました。そしてここへの階段を見つけたとき、いよいよ上るかどうするか迷ったのです」といちげんさんは言う。「よう入ったな、俺そこのスギ薬局のところからずっと尾行しとってん」とカッカッカと乾いた笑いを浮かべながら言う忌部自身は破滅的な恋愛を経験するばかりで、愛に飢えてる「あいうえお」なのだそうだ。


こんな男に案内されて待ち合わせに現れたこの恰幅のあるいちげんの男は専門学校生なのだという。名は山岡としておこう。ヒゲの総帥は山岡君に「これから君が何の専門学校に行ってるのかを当てるから拝聴したまえ」と一方的に通達する。アラタメ堂のご主人もそれに乗ってくる。こんな奇人たちの檻に閉じ込められた不幸なる山岡君は苦笑しながら、連想ゲームの標的にならざる得ない状況を受け入れる。


「わかった、パティシエだ」と総帥がいう。「そんな体格だけで判断しちゃダメですよ」とアラタメ堂が忠告する、山岡君は首を振り違うのだという素振りを見せる。「彼は建築関係ですよ」とアラタメ堂が持論を述べるがやはり違うようだ。忌部は山岡君がなにの専門学校へ行っているのか答えを知っているので、悠々と椅子に腰かけてジンジャーエールを飲んでいる。「それなら歯科技師だ」と総帥がいうがこれも違う、アラタメ堂も次々にいうがどれも違う。どうも終わりがなさそうなので、ヒゲの総帥は山岡君に手を広げて見せてくれという。


山岡君は手を広げて見せる大きく男らしい手である。「これだったらラフマニノフも弾けるのではないか」と羨ましそうにヒゲの総帥はいうが、どうやら山岡君にはラフマニノフが何をした人なのか釈然としない様子。ヒゲの総帥は彼の手を見て自身の考えに合点がいったと見えて堂々と答える「わかった、パティシエだ!」。「どうしても彼をパティシエにしたいみたいですね」と呆れた声でアラタメ堂はいう。


誰が当てたのかはわからないが結局のところ柔道整復師であるということが、それからしばらくしてわかった。ところがその柔道整復師なるものが正確に何であるのかわからない一同、ヒゲの総帥は「ならばちょっとマッサージしてくれないか」と山岡君をステージにまで連れ出す。ステージには椅子が二脚ありヒゲの総帥はそのうちの一脚にちょこんと座る、山岡君もヒゲの総帥の背後に座る。「マッサージと言われても…」と山岡君はつぶやきながら、ヒゲの肩を揉む。しかしどうにも気合が入っていないようなので、ヒゲの総帥はどうしたのだ?と山岡君に問う。すると柔道整復なるものはマッサージとは全然違うのだと説明する、脱臼や挫傷などを回復させるものだそうだ。ならば、一度肩を脱臼させてそのまま入れてくれないかと忌部は他人事だということでめちゃくちゃ言う。


山岡君は専門学校を終えても故郷の和歌山には帰らずに大阪で修行をするのだと今後の展望を語る。ヒゲの総帥はこれをきいて「ならば我らで君の故郷の町を当ててみせよう」といよいよ山岡君を丸裸にする気である。じゃんけんに勝ったアラタメ堂のご主人が最初の回答権を得て和歌山市以外のなんちゃら市と回答するとなんと大正解であった。


それから斥候の男がやって来る、そして常連の不思議な女もやって来る。アラタメ堂はトリプル・コロマンサを食べたあとにラーメンを食べる、その様子を見ながら忌部は山岡君に「自分やったらトゥエルヴ(12)・コロマンサとかいけるんちゃう?」と暴挙を勧める。


山岡君にとって不信感が半端ない初来店となったであろう夜はこうして終わっていくのだった。


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by amori-siberiana | 2017-12-14 13:43 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
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