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ゲスト:ミカミッヒ


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アモリのつもり最後の夜がやってくる。昨日の真実が今日の虚構に変わり、今日の虚構が明日の真実となる男、阿守孝夫。バロンダール展にていよいよ最終演奏会。


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by amori-siberiana | 2018-10-31 19:31 | Comments(0)

明日より北濱にあるツタの絡まる青山ビルの一角にあるギャラリー「遊気Q」では、『バロンダール展』なる催しものが行われることとなる。


期間は11月01日(木)から11月11日(日)まで。※3日と4日はそれぞれ休みである。


バロンダール展がなにかといえば、目利きである自称302才のギャラリーの女が是が非でもオススメするあらゆる名品が所狭しと並ぶ日であり、これぞ北濱のクリニャンクールと呼ばれる所以であろうことに疑いはない。ヒゲの総帥も名誉総帥になったからには、バロンダール展にて並ぶ品々を丹念に紹介していくつもりだ。


開催期間中には結成初年度となる『北濱派』の面々によるイベントが盛り沢山である。



11月01日(木) ファラオの撃鉄 ※未定
11月02日(金) ファラオの秘宝 ※未定
11月03日(土) 休み
11月04日(日) 休み
11月05日(月) ファラオの棲家 ※未定
11月06日(火) ファラオでパラオ ※未定
11月07日(水) ファラオと倫敦塔 ※未定
11月08日(木) ファラオの門 ※未定
11月09日(金) ファラオの刻 ※未定
11月10日(土) アモリのつもり ◆最終夜
11月11日(日) アラタメ堂プロデュース 豚王鍋 ◆俺の墓標に名前はいらない編



※未定の部分は違うイベントが入るかも知れません、イベント自体がまるでなかったかのように行われないかも知れません、その場合でもご了承ください。


いよいよギャラリーの女オーナーとヒゲの総帥が地上に張られた気球を繋ぐロープを切り、山脈を越え、海を越え、国境を越え、感傷を越え、出会いたい人やモノを探しにいく瞬間がやってきた!目を離すんじゃない。


ギャラリー遊気Qへ行コウ
ソコヘ行けば、ドンナコトモ、叶ウトイウヨ
誰モ皆、行キタガルガ、遥カニ遠イ(大阪市中央区伏見町2-2-6 青山ビル1F)


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by amori-siberiana | 2018-10-31 19:05 | 雑記 | Comments(0)

久しぶりに執筆していたブログが消えた。忽然と何らこの世に元からなかったように消える。まだ救いだったのは大したことを書いていなかったからである、どちらにしても一日一日が濃密な一週間だったのでト書きにしている事柄を個別に抜き出し、内容を編纂しなくてはいけないなと考えていた。


以前にも書いたことであるが、日記を書くのは良いことだと思う。これは完全に自分本位の考えなので共感も同調も不要であるが、ヒゲの総帥という人間は起きうる事象を反芻することによって栄養とする生き物なのだ。行為しているときはそこに大した意識などないのかも知れない、ヒゲの総帥はつまるところ記憶の生き物であり、空間と時間の概念に巣食う『牛』なのである。


さて、今から一週間ほど前になるが黒ずくめの男こと冷泉と一緒に食事をしようということになった。


ヒゲの総帥は役所を抜けて北濱にあるジンクスへ向かう。ライターの女と鬼君と挨拶を交わすが他のオフィス内にいるメンバーは陣容も変わり、知らない人が増えた。知った人が減って知らない人が増えるということはジンクスにとって良きことなのか、それとも留意すべき点なのかはわからない。イイデヤンスの社長ダダヤマも最近は以前のように朝から晩までここにいるということはないのだそうだ。


しばらくすると冷泉から連絡があり、北濱にあるスコッチウイスキー専門店の『サギー』で合流しようということになり、ヒゲの総帥はデスクから立ち上がり今橋から堺筋へと歩き出す。もう秋の夜風である。


サギーの階段を下りていく、木製の堂々たるバーカウンターの端っこを冷泉とクライアントの男が陣取っており、反対側の隅っこを年配の常連客が二名ほど陣取っている。ヒゲの総帥はその両派閥の真ん中へ腰を下ろして、ラフロイグをストレートで頼む。店には異国の女性が気怠そうに歌っている音楽が流れていた。


「いい曲ですね、これはどこの国の人が歌ってるのですか」とヒゲの総帥は誰に向けたでもない思いついたことを口にする。


「イギリス在住の人ですね」と相槌を打ったのは隣に座る初見の年配の男性である。


「やはり、イギリスか・・・」とヒゲの総帥は手でヒゲをひねりだす。とてもラテンな曲なのにその向こうにイギリスを感じるのは、この女性シンガーに限ったことではない。そこにイギリスという国の底知れない迫力をいつも感じるのである。


ヒゲの総帥はおもむろに歌手の加藤登紀子の話しをする。これは彼女のご息女から聞いた話しである。女史が海外のどこか南の国でレコーディングをしたときのことだ。


レコーディングメンバーを現地で調達すると決めた女史は、なんらかのメディアを使用してこれこれこの日にレコーディングをするから、メンバー募集にあわせてオーディションを行うといった旨の通達を打ち出す。当日、朝からオーディション会場となる施設には現地ミュージシャンたちの行列ができる。レコーディングに参加することで得られるギャランティー目当てで集まった彼ら彼女らは、小綺麗な格好をしたのから路上生活者みたいなのまで多種多様であったそうだ。共通することといえば、そのほとんどが楽器の達人であったというものであった。


金は持っていないが、その仕事を得るためにえらく遠いところから夜を通して会場まで歩いて来た人間もいたそうだ。


ヒゲの総帥はその逸話が好きである。どういうところが好きかといえば、そこに「ライブ」を感じるからだ。人が生きること、仕事をして金を得ること、そして全員がそれを享受できるわけではない世間の厳しさなど、「生活」そのままを感じる。女史らしいアイデアであり、この女史の歌声の妙な説得力を裏打ちするものだと思った。


冷泉もビジネス談義が終わったようで、ヒゲの総帥とダーツバーへ行く。「最近はダーツしているのかい?」と声を掛けるヒゲの総帥に「いや、最近は、全然、行ってないですね」と返事をする冷泉。冷泉はそのまま急に考え込むような顔をする、顔を多少であるが上へ向けて視野を空へはわせる。そして急にハッとしたような顔をして、こういうのだ。


「・・・二週間前」


急なダーツの誘いでもマイダーツにてヒゲの総帥のチャレンジを受ける冷泉の用意の良さに舌を巻く。一時間くらいは投げ続けたであろうか、ダーツバーから出た二人は宇宙船のようなバーへ行く。薩摩出身の男がやっているバーで、ヒゲの総帥の祖母が生まれたところの近所の出身だということで、「これは縁ですねえ。いや、これは縁ですねえ」とマスターはいう。


ヒゲの総帥は冷泉と共に加藤登紀子の「時には昔の話を」を歌う。




一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのか今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべてが空しいものだと
それは誰にも言えない


今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走り続けているよね どこかで




この歌詞を歌うたび、ヒゲの総帥はフランスの画家ポール・ゴーギャンの人生を思う。貧困のままフランスを出て南の孤島タヒチへ降り立ち、そこで猛烈な作品を遺したヒゲ面の男。


描かずにはいられない自分という個性に殉じた男。


私は、愛したいと思いながら、それができない。私は、愛すまいと思いながら、それができない。― 


ポール・ゴーギャン(1848-1903)


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by amori-siberiana | 2018-10-30 19:45 | 雑記 | Comments(0)

「お前、今、どこにいる」


殴り書きのような言葉でヒゲの総帥を朝っぱらから電話で急き立てるのはジェイソンというアメリカ人の男である。


「世界のどこかにいるのは確かだ、要件はなんだ」とヒゲの総帥も負けてなるものかと、とても皮肉の混じった回答をする。


「俺はね、今、なんばにいる。お前、どうせ暇だろう、ランチでもしよう」と他人のプライバシーに一方通行な値付けをして、さっさと話しを進めてしまう感じはなるほど、こいつは生粋のアメリカ人の都会っ子だとヒゲの総帥は大いに恐れ入る。


このジェイソンという男について話しをすると長くなるので、部分的に割愛しながら外堀を埋めていこう。


そもそもこのジェイソンという男とヒゲの総帥との仲はかれこれ15年以上になろうかという。名門UCLA校を卒業したジェイソンは晴れて念願の学校の教師として、太平洋を越えた異国にて赴任することとなった。理想の聖職と現実のくだらなさを痛感したこの宣教師は、いつしかその心の乖離を酒で補うようになった。そして聖職よりも生殖のほうに興味を持ち出すアメリカ人。


ジェイソンが自分の家の近くのバーに行ってみると、相手が外人と見るや誰かれ構わず「もう一度だけでいいから、戦争しよう」と吹っ掛ける訳のわからないヒゲ面の男がいた、無論ヒゲの総帥のことである。


最初の日、二人はオーソン・ウェルズが監督した「市民ケーン」について議論を交わした。たった一度の命がけの議論は、何十万語の浮ついた言葉よりも互いを認め合うのに役立つことは、この二人の仲が証明している。


ヒゲの総帥が当時していたバンドの東京ツアーにもこのアメリカ人は同行することとなる。このツアーにおける収穫は非常に大きかった、なにせヒゲの総帥はバイオリン王子と知り合うことになるのであるから。ジェイソンは大して何の役にも立たなかった。常に東京の知り合いの家で開かれる餃子パーティーのことばかりを気にしていた。


そんなジェイソンも異国の地で浮き沈みを経験する。恋の病だ。


付き合っていた女性がいたのだが、相手の親から外国人はダメという理由で結婚を猛反対されそのまま失恋に至ることとなった。傷心したジェイソンはうわごとのように、その女性のことばかりを口にしていた。


「なんと女々しい男なのか、そんな気持ちを抱えていても薬にも毒にもならん。さっさと芸術作品にして、世間に償却するのだ」とヒゲの総帥はジェイソンに愛の鞭を振るい、ジェイソンに熱意のこもった恋文を書かせて、執筆者のジェイソンをパンクバンド「異国警察」のステージに登場させ、スポットライトが当たるテーブルに座らせて、拷問のような演奏をバックにマイクで朗読させた。


ただ、演奏といってもボーカルのがなり声とジェイソンの朗読が混在して、何を言っているのかまったく聴き取れず、そのうち「おい!外人!やかましい!」、「やかましくない!俺はね、真剣に詩を朗読してる。お前こそやかましい!」とステージ上でボーカルと異国の男は互いを罵りあう結果になる。


その光景たるや、今、思い返しても抱腹絶倒である。記録に残っていないのが残念だ。


ジェイソンが契約の関係で聖職を失職したとき、ヒゲの総帥はタッキーと悪知恵を働かせて、ジェイソンに某FM局のDJになればもっともっとモテるようになると焚きつける。しゃべりにあまり興味がなかったジェイソンもそのうち、その気になってきていよいよ局のプロデューサーやディレクター陣との面接となる。


もちろん、ヒゲの総帥と豚王タッキーもジェイソンに随行していく。


「こういう場合は真面目に答えたほうがいいのか、それとも大阪だからボケたほうがいいのか?」と真剣な眼差しで聞いてくるジェイソン。


ヒゲの総帥は「どちらとも違うよ。いいかい、日本で受ける外国人っていうのはデーブ・スペクターのようでなくっちゃいけない。アメリカン・ジョークで我が道を突き進むのさ。そのときはリアクションが悪かったとしても、後になって『アイツ、ユーモアあるな』という回答でなくっちゃいけないよ」と適当なことをいう。タッキーもそれを聴きながら隣でうんうんと頷く。


「特技のところは何と書くがいい?」とジェイソンは参謀の二人に訊ねる。


ヒゲの生えた方の参謀が答える。


「そこはね、NEETとしておけよ」と、恰幅のいい方の参謀も半笑いながらそれがよかろうとやっぱりうんうん頷く。


そしていざ面接、面接官であるミスター・プラムがジェイソンに訊く。


「ジェイソンさん、この履歴書に書かれてるNEETっていうのはどういうことですか?」


ジェイソンはバカ丁寧に説明する。


「【N】ot in 【E】ducation,【E】mployment or 【T】raining。つまり、学ぶ気もない、働く気もない、それにむけて頑張ってもいないということですね」




一同が「・・・。」




応接室になんとも不気味な緊張感が無言のままに走る。ヒゲの総帥と豚王は笑いをこらえるのに必死で顔を下に向けている。


結果はもちろん落選であり、この後の烈火の如くに怒ったジェイソンの顔ったらなかった。ありとあらゆる罵詈雑言と呪いの言葉を参謀の二人に吐きかけたものだ。


シベリアンとのかかわりも深い。


シベリアン創設時になんとしても人目を引くアイコンが欲しかったヒゲの総帥は、ジェイソンに黒のサングラスと何処にも繋がっていないインカムを付けさせて、SPのようないでたちでステージ脇に立たせていた。この頃のシベリアンは半ばなんでもありであったのだ。


演奏の前にジェイソンからの注意事項が、映画でしか聞くことのないような汚いスラングだらけの英語で客席に発せられる。そして会場から去ろうとする者を見つけようものなら、その客に向けて「動くな!射殺するぞ」と威嚇めいた英語を発していたのだ。


そのうち、シベリアンはジェイソン効果があったかどうかは謎のまま本格的な音楽集団となっていき、いつの間にかジェイソンはアメリカへ帰っていた。


前置きが長くなったが、これがジェイソン・マイケル・ジャクソンという男である。


今では上場企業に就職して、随分と偉くなったのだという。「俺はね、ビル・ゲイツの次に忙しい男。そんな男とランチができるなんて、お前は光栄だな」というのは彼の口癖である。


ジェイソンと合流したヒゲの総帥はそのままタクシーに乗り込み、冷泉と待ち合わせしている場所へ向かう。この日、元はといえば冷泉と昼食を一緒に摂る約束はしていたが、ジェイソンの登場など予期していなかったため、結果的に珍妙な三人で昼食の卓を囲むこととなるようだ。


ジェイソンとヒゲの総帥がなにわ筋と本町筋が合流するあたりに到着する。路上でフラフラしている黒ずくめの男がいる、フラフラしているのかと思えば、次は立ちすくんだまま道路の真ん中から動かなくなる。


そう、黒ずくめのコンサルタント、冷泉彦彦の登場である。


まだ太陽は頭上にのぼりきってはおらず、空を見渡せば散り散りの雲たちが、季節は秋を迎えたことを教えてくれるのである。どこから吹いてくるのかわからない秋の風はビルに遮られてはいるものの、またどこか抜け道を探し出し、見知らぬ場所へ吹いていくのであろう。


ジェイソンの住む、ビバリーヒルズではどのような風が吹くのであろうか。


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by amori-siberiana | 2018-10-23 19:20 | 雑記 | Comments(0)

ヒゲの総帥は役所が終わり、北濱ジンクスへ向かう。役所のある堺筋本町から北濱へは地下鉄(堺筋線)で一駅であるが、その日のテンションによって歩くか電車かを決める。途中の立ち寄り場所でも変わってくる、カラカラ笑う忌部の会社は南であり、その周辺にはキューバの国旗が掲揚されたシガーバーや、素晴らしいアナログ機器を揃えてジャズを聴かせてくれるピンク&ガンがある。


逆にジンクスはどちらかといえば北側になり、酔えないハイボールをしこたま出してくるフクビキやギャラリー遊気Qはこの周辺に集まる。


この日はジンクスへ行くというので地下鉄を使う。到着早々、どうにも落ち着かないのでトイレに行く。小さいほうの便器はすでに誰かの後ろ姿で埋まっているので、大きいほうの便器で用を足す。用を済ませて手を洗おうとすると、やはり先ほどの後ろ姿の男が洗面台を占拠しており、ヒゲの総帥は順番を待つ。


先客が手を洗い終えたようなので、狭い洗面台を視線も交わさずに男二人で入れ替わろうというとき、相手の男がこちらをジロリと見たまま目を離さない。ヒゲの総帥は「こいつは完全にゲイだな」と決めつけて絶対に目を合わさないようにし、さらには尻もキュッと力を入れる。


ところがその男の目はヒゲの総帥から離れようとしないので、気色悪いながらも先客の顔を恐る恐る見る。


「・・・あっ」とヒゲの総帥。


「うぉっ!アモさん」と先客の男。


この二人はどうやら旧知の仲であったようであり、なんでもジンクスのトイレの洗面台で十年ぶりくらいに再会することになった。


今から150年ほど前の詩人、ロートレアモン伯爵はこのような言葉を残している。


解剖台の上での、ミシンと雨傘との偶発的な出会い(のように美しい)


ヒゲの総帥と遭遇したのはバロン松下と呼ばれる男であった。それこそ若かりし貧しき20代前半を振り返れば、いつもヒゲの総帥の隣にはこのバロン松下なる男がおり、この男を抜きにして今のヒゲの総帥もなかったであろう。ヒゲの総帥が持つユーモアというのは実際のところ、この男との交流によって生み出されたようなものである。ヒゲの総帥は音楽家、バロン松下は劇団員であり映像作家であった。


二人は同じレンタルビデオ屋で働いていたが、深夜勤務のときにはいつもガムテープを丸めてボールに、ホウキをバット代わりに野球ばかりしていた。ヒゲの総帥がギターを持ってきてクランベリーズを歌うと、バロンも負けじとオアシスを歌うという具合であり。そのうち音楽仲間や劇団仲間たちと交流するようになっていった。


いつしか唐突にバロンがアメリカへ映像の技術を磨くため留学するのだといいだし、送別会をしてくらいから疎遠になった。


バロンは今年になって映像会社『Sand Movie』を起業したのだという。大阪にバーチャルオフィスのようなものがあればいいと探していたところ、ヒゲの総帥がジンクスに入り浸っていることをブログで知るや、旧知の仲間がいるのなら縁もあるだろうと、ジンクスの下見に来たという。そういいながらヒゲの総帥に赤ワインを渡す、なるほど社長ともなれば洒落たことをするなとありがたくいただく。


「とにかくバロンの目に適うかどうか、ぐるっと(ジンクス内部を)一周してくるがいい」とヒゲの総帥はまるで自分がオーナーであるかのように振る舞う。


バロンはいわれるままに受付嬢と一緒にぐるっと一周まわり、気になったことなどを質問していく。ヒゲの総帥はジンクスのソファにもたれて、えらく昔に二人で映画の論議をしたり、原一男監督に憧れてドキュメンタリー映画を撮影して、それが映画館で流れることになった嬉しさだったり、蓋を開けてみれば映画館に客が3人だった悔しさなどを思い出す。


「大阪にオフィスを構えるなんて、もっと仕事が舞い込んでくるようにしたいのかい?」とヒゲの総帥がバロン松下に問いかける。


「いやぁ、仕事よりなんか暇つぶしになるようなことしたいっすね」とバロンはいう。


「それなら一緒に革命でも起こすか?一番の暇つぶしになる」と平気な顔で滅茶苦茶なことをいうヒゲの総帥。


「あっ、革命軍に所属してもいいんですか?」とバロンも平気な顔で返答する。


ジンクスの応接ソファーでジンクスについての説明を受付嬢からされているバロンを待っているヒゲの総帥。だが、しばらくするとヤキモキしだしてヒゲの総帥はいよいよ「もうそんなことは面倒だから帰ってから考えればいいのだ」とバロンをソファーから引っぺがして、そのままギャラリー遊気Qへ連行する。自称302才の女オーナーと三人で小さいテーブルの上に乗っかるコーヒーを飲みながら、これまでの二人にこんなストーリーがあったのだと掻い摘んで説明する。


そのあと、カラカラ笑うことで有名な忌部の会社へバロンを連れていき、またここでも談笑することとなる。忌部も不動産デザイナー、バロンも不動産会社の顧客が多いので自然とこの二人の話しは不動産デザインの話しなどになる。


とにかく二人とも貧しかった。


バロンは劇団をしながら映像も撮って、映画も見て、バイトをして、大家の飼っている猫の臭いで気が狂いそうになる風呂なしのボロアパートで生活していた。ヒゲの総帥も電気やガスをたびたび止められるような生活であったが、今、思い返してもそんなに不自由はなかったと感じる。ところが、バロンに至っては「あの当時の経験に比べれば、今はなんでもできますよ」と二度と御免だという。


このタイミングでバロン松下とヒゲの総帥が北濱で再会するのも、なにかの縁なのであろう。


願わくば彼の会社にご多幸ありますよう。


ヒゲの総帥は最近になって、神頼みをするようになった。それだけの実績が神にはあるのだ。


https://www.andmovie.jp/


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by amori-siberiana | 2018-10-18 21:53 | 雑記 | Comments(0)

明らかに『PARADE(パレード)』のテンポはこれまでに演奏したことがないほど、重く、遅く、地面を引き剝がしながら進むように感じた。それは戦車が何台も連なって行軍するようにも思えた。不気味なほど淡々としたドス黒いテンポ感で攻めてくる。


ヒゲの総帥は「これは未知の世界だな」とギターでリフを刻みながら考えるやその刹那。自分の視線の前にいるバイオリン王子を見る、「このテンポのままで行くのか、雄作」とアイコンタクトを送る。それを察知したかのようにバイオリン王子はこちらに表情を見せる。その表情を見たときヒゲの総帥は「!」となり、ゾッとした。


笑っているではないか、とても嬉しそうに、この不気味な表現の突き進む先がどうなるのか誰もわからない状態であるのに、バイオリニストは満面の笑みを浮かべて嬉々として弦に弓を当てている。「ここ(ステージ)に悪魔がいるぞ」とヒゲの総帥は思う。


「阿守さん、これでいいんです。このまま行きましょう」というバイオリニストの目がこちらに放たれる。というよりは射抜いてくる。「了解!それに乗ろう。それじゃあ、こちらはこれで突き進む」とヒゲの総帥はアイコンタクトでバイオリン王子に返す。バイオリン王子は頷いたあと視線を他方へ向かわせる。コントラバスの弓は大地の命のすべてを絡めとっていくような低音で唸る。小説家のドラムは砲撃のように空気を鳴動させ、カメラ屋の息子のギターは隠された罪を暴くように事象のそれぞれに因果を与えていく。


唐突にそれらは消える。ピアノのこれまでにないくらい男性的で重厚な和音が聴衆に叩きつけられる、そして消えていたものたちが知らぬ間に姿を現してくる。そして恐ろしいほどの転調を繰り返して、曲は壮大なフィナーレを迎え、繰り返される「D(レ)」の圧倒的な最強音で締めくくられる。


静寂としたあと、万雷のような拍手と歓声が聴衆(党員たち)よりやってくる。その様子を壇上から見ながらヒゲの男は「皆さん(党員たち)も誰一人の漏れなく、クレイジーばかりで・・・」と率直に感じる。


ヒゲの総帥は歓声を浴びながらヘルベルト・カラヤンが指揮したベルリン・フィルによる「アッピア街道の松」を思い起こす。


1984年10月18日、大阪のシンフォニーホールにて演奏されたレスピーギ作曲「交響詩:ローマの松」の中の一曲、「アッピア街道の松」はとんでもない演奏であった。いつかこのような表現をしてみたいと願っていたヒゲの総帥であったが、この神戸チキンジョージでのPARADE(パレード)の演奏は自身にとっての「アッピア街道の松」であった。


「これが革命のパレードだ」とヒゲの総帥は万感であったが、それにひたる余裕もなく、せっせとギターのチューニングを変更しなくてはいけなかった。革命のあとは、さらっと仲間たち全員を世界の果てへご招待しなくてはならなかったからだ。


さて、リハーサルのときヒゲの総帥はおもむろにピアノでヤン・ティルセンの「アメリのワルツ」を弾きだす。すぐに弾くのをやめたのだが、バイオリン王子は「阿守さん、続けておいてください」という。しばらくするとヒゲの総帥のピアノにバイオリンが乗ってくる。そしてピアノ工房の男も加えてこの曲についての議論が始まる。いきなりどこででも音楽の研究がはじまる環境なのである。


神戸チキンジョージで終わったはずのバンドが、とんでもない知恵と経験をつけて戻ってきた。そしてまたここからスタートするのだなとWHALERIDER(ホエールライダー)を弾きながら感じる。船を曳航するようなリズム、大きな船。とても6人で引いたところで間に合わないだろうから力を貸そうと、集まった大勢の同志たちが念を送ってくる。


このような会が持てたことを誇りに感じ、さらには全ての人に感謝しかない。


会が終わればこの場にいたそれぞれは隠れキリシタンのようにバラバラとなり潜伏するのだろう。また来るべき日を待ち望みながら、命と意志を繋いでいくのだ。


ヒゲの総帥もシベチキの次の日は役所を休むつもりであったが、比較的早くの段階でチキンジョージ毎度恒例の泥沼化しそうな打ち上げから退散していたので仕事に行くことができた。


デスクにはカードが一枚パソコンに添えられてある。


「お疲れ様でした」と書かれたそのカードをヒゲの総帥が裏返してみると、まぎれもなくチキンジョージのドリンクチケットであった。


どうやら、誰か同志が時を同じくして役所に潜伏しているようだ。


また会おう。誇らしきシベ仲間たち多数よ。皆でグラミーを手に入れるのだ。児島勝専務、お誕生日おめでとう。


そして、ただいま。


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by amori-siberiana | 2018-10-16 00:58 | 雑記 | Comments(3)

ヒゲの総帥はステージにいる。このブログを始めたときからは想像ができなかった光景である。不思議なものである、音楽なんてキリの良いところで辞めてよかったのだと、公言していた男が幾人もの観衆の前で僧侶のような恰好をして椅子に座っているのである。


目の前にはバイオリン王子がいる。その奥にはピアノ工房の男がおり、右を見ると出っ歯の小説家がドラム要塞で籠城している。そして自身の背後には電気工事士の男が低音をずんずんこれでもかと言わんばかりに尻へ響かせる。


「まさに、絶景だな」とヒゲの総帥は心のなかで呟く。


左側に目をやると、音楽を訴求してくる者たちの眼差しを感じる。なるほど、彼ら彼女らが自分の背中を押しているのかと感得する。来たくてもこの場へ来られなかった人もいるだろう、生きたくても生きられなかった人もいるだろう。「音を繋ごう、どんどん音を繋いでいこう。ここ(ステージ)にいる以上、他にすることなんてないのだ」とヒゲの総帥は小説家の男が叩きだす6つのカウントを聴く。バイオリンが我らを天上に連れていく、ピアノが氷のように割れだし、ベースの低音は相反する地獄の深さを物語る。




01.Ever Frozen (エヴァー・フローズン)
02.Crossing the Tundra (クロッシング・ザ・ツンドラ)
03.Comical Salute (コミカル・サルート)
04.Perpetuum Mobile (ペルペテゥウム・モビレ)
05.Goodspeed (グッドスピード)
06.世界の果てへ連れ去られ
07.君が欲しい




終演後、ヒゲの総帥はギターをしまい込んで、バイオリン王子と連れ立ち近くのコンビニへ酒を買いに行く。もちろん打ち上げはあるのだが、それよりも今、酒が飲みたかったのだ。これは晩酌などではない、すでに次への一歩が始まっているという酒なのだ。


シベリアンでやりたいことは山ほどある、北濱でやりたいことも山ほどある。できることなら力を手に入れて役所すら何とかしてやりたい。それらは自分がやりたいというより、率直にいえば自分が誰かの代わりにというものかも知れない。


シベリアンのメンバーがいなければエストニアの素晴らしいミュージシャンたちと交流することもなかったであろう。カコフォニー・フィールズのドイワ会長とゴッドテールがいなければシベリアンに白羽の矢が立つこともなかっただろう。演奏を見たいという人がいなければ、コンサートが開催されることはなかっただろう。天候が嵐であったならば随分と面倒なことになったであろう。


ヒゲの総帥の力など、どこにも働いてはいない。だからもっと働きたいのだ。自分ができる範囲のことならばなんでもしてやろうと考えてる。ヒゲの総帥はこれら全てに影響されながら、そして彼ら彼女らの存在自体が自身の滅茶苦茶な人生における誇りでもある。


ヒゲの総帥の頭の中で常に離れない自問自答がある。


「お前はあと何年、生きるのですか?」というものだ。


ふとしたとき、なんでもない日常を過ごしているときいつも心の中の自分がこの問いを持ち掛けてくる。厄介な心である。あと何年生きるのかの答えはいつも出ない。だからいつ死んでもいいような生き方をするように心掛けた。生きられない天命を与ってしまった人の分まで生きようと心掛けた。享楽的に生きたいとは思わない、どれだけ苦しくとも悲しくとも痛くとも、目がくらむような希望だけを吐き捨てて死んでやろうと考えている。


それにしてもドイワ会長には頭が下がる。


エストニアからの素晴らしき来賓が日本へ到着したとき、空港のゴッドテール君からヒゲの総帥へメールが来た。


「来ましたぜ!アニキ!」


このしたたかで聡明なる興行主たちは、どうすればヒゲの総帥のスイッチが入るのかをよく心得ている。まったくもってヒゲの男はパブロフの犬である。だが、それは嬉しいという言葉を遥かに超えている。


「まさに絶景」


バイオリン王子、ピアノ工房の男、小説家の男、電気工事士の男。そしてカメラ屋の息子。ゲームでいえばパーティーというのだろうか、その辺はなんでもよい。


彼らをこの斜に構えた角度からストレスなく見られ、呼吸や視線を間近に感じられるという絶景スポットに置かれた、ひとつの椅子。


この椅子が私の居場所で死に場所だ。


そうありたい。


ドイワ会長、ありがとう。


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by amori-siberiana | 2018-10-08 23:19 | 雑記 | Comments(2)

トラッドアタックが来日して、FM COCOLOの番組に生出演している。今や彼らは毎日のようにどこかの国や地域から称賛とそれに類した賞が贈られている。ドラムのトヌがDJの神風のオジキからの問いにこういう、「我々は伝統(トラッド)を攻撃(アタック)しているのだ」という。このアタックという言葉はとても意味深い。アタック=攻撃と安易に受け取ってはならない。


そして、なにより日本を満喫しているのだとトラッドアタックのメンバーたちはラジオで語る。日本で36か国目であり、バンドのマスタープランとして世界のすべての国をツアーする計画なのだと、ギターのヤルマルは堂々と答える。


そんな平和で悠揚としたトラッドアタックの公開生放送ブースをニヤニヤしながら眺めている狂犬のような男がいる。手には安物の白ワインを持ち、込み上げる笑いを抑えるのを必死にこらえるためワインをガブ飲みしているこの男は自身のことをヒゲの総帥と偉くもないのに偉そうに呼んでいる。


「大将たち、いよいよやってきやがったな」とヒゲの総帥は我が世の春を謳歌する心持ちだ。そして自身の中から噴き出してくるマグマのようなものを感じる。


役所の同僚でパチンカスのテッドはシベリアンニュースペーパーが載っている毎日新聞を朝コンビニで買ったという。同じく役所の上司の生意気な小娘は台風のことが気になって仕方がないというヒゲの部下へ、己の独断で休日を与え、そして「晴れ乞い」のための神社の予約まで勝手にする。さらに役所の元同僚の中国語の女は一円玉を数百枚ほどヒゲの総帥に放り投げる。


チンピラの男はヒゲの総帥と酔えないハイボールを出すことで有名なフクビキで、戦争と平和と麻薬と女と芸術と花の美しさについて語りあう。そのままキューバの国旗が描かれたシガーバーへ移ると、そこへジローが来る。さらに「ココへおいでよ」でいじられまくるギバタが念願のポルシェを買ったのだと部下を連れてやってくる。全身黒ずくめの男ことハイタッチ冷泉も乗り込んできたかと思えば、アッハッハッハと殿様のような笑い声をあげながら副社長の社長と秘書も来る。しばらくしてそれとは対照的にカラカラ笑うデザイナーの忌部とライターの北、元アラタメ堂の上司のヌリエという女もやってくる。


ヒゲの総帥がそんなに金がないのだというと、チンピラの男は「あ、阿守さん、大丈夫です。僕、今日カツアゲしてきてるから、金持ってるんで」と噓みたいな本当のことを言いだすので、ヒゲの総帥は思わず吹き出す。


いよいよ会計がまずかろうという状態になりそうなので、カンフル剤として豚王が投入される。豚王が店に来る前にヒゲの総帥は一計を企てて「みんなで彼の業績を褒め称えようじゃないか」と密約を結ぶ。ほんの少しだけ顔だけ出しますと前置きした豚王は結局のところ閉店までいることになる。最後に伝票を受け取ったときの豚王タッキーの「げっ!・・・」という声と表情はいつまでも忘れることがないだろう。


このキューバにてバイオリン王子をはじめシベリアンのメンバーたちとリハーサルの後によく飲んだ。その前だか後だかには以前の会社の部下たちとモヒートを飲んだ。


アラタメ堂のご主人の誕生会はニラなんとかが有名だという店でやった。喫煙できない店なので煙草を吸うために一階から三階のあいだ細い階段を往復するのに骨が折れた。宗教画のモデルの女は昼間から泥酔しているらしく、この日はドタキャンだった。


桜川のビッチへ行きウイスキーを頼む、キュウリの漬物があまりにも美味いので女店長に替え玉をお願いしてジローや常連客と話す。不思議な女から連絡があり、すぐにコロマンサの裏にある地底バーへ来いという。行ってみるとソルト・ド・シレイユのスペイン人がおり、呼びつけた不思議な女自身は後になってやってくる。が、不思議な女の目論見どおりすでにヒゲの総帥とスペイン人はハイタッチを繰り返している、そこへ偶然にも通りがかった忌部も巻き込まれる。


久しぶりに万作から連絡があった。チェコの旅行者ウラディミールが阿守さんに会いたいと毎晩のように店に来ているという、久しぶりにコロマンサへ行くことにした。風景と化したガルパンの男はやっぱり視線を上げずにビールを飲んでいる。六文銭をくれた星師匠やゲームセンス・ゼロの女ことアシムもおり、そして不思議な女も先日のお返しとばかりに呼び、やっぱり忌部も巻き込まれる。ちょうどそこで誕生会をしていた名前みたいな名字の男たちも含めて、みんなでニルヴァーナを歌う。ウラディミールは腹の殴り合いをしたくてたまらないそうで、「レイジーを呼べ、レイジーはどこだ?」と繰り返す。無論、冷泉のことである。


マンホーのチラシができあがる。10月28日の北濱ジンクスにて行われるイベントだ。ヒゲの総帥とアラタメ堂のご主人は「なんでもかんでもマンホーを神輿に乗せて踊らせておけば、それなりに巧くいくだろう」とのメソッドを作り上げ、その意を汲んでアシムが制作したチラシである。


ファラオはCDを手に入れてシベリアンを猛勉強中と殊勝な心掛けながらも、どこかしら気持ちはしょこたんへ行っている。奈良に住みながら、宮崎ナンバーのクーラーがぶっ壊れた車に乗る、北海道の大学を卒業したボードゲームの王である。


ツタの絡まる青山ビルの一角を占めるギャラリー遊気Qの自称302才の女オーナーのところへ行くと、熱い茶と茶菓子がでてくる。仲間の作家連中といつも何かしら談笑しているのである。このギャラリーのオーナーとここで定期的にやっているアモリのつもりというギターの演奏会は回を重ねるごとに盛況であり、来場者たちが小銭や大銭を二人に放ってくれる。


北濱最強のクモン提督は人助けの功労ありと泉佐野から表彰される。信長会に所属するダダヤマはいつまでたっても社外取締役総帥になったヒゲの総帥に名刺を渡そうとしない。ディエゴはいよいよ事業を法人化して、何かの予選を突破したのだと万歳三唱している。


蹴りの鋭き無法松先輩はシベリアンの記事をデータに落とし込んでくれる。先輩のタクちゃんはやっぱりDIYを頑張る。チンピラの男の息子は「阿守さん、ライブを楽しみにしています」というメッセージと共に小さき体の渾身にてドラムを叩く姿を動画で送ってきてくれる。


母は自身を必要としてくれる職場を見つけて、そこにいる若いスタッフのことを話す。親に暴力を振るわれて、金を巻き上げられて、自分の所有物がひとつもない青年の物語をヒゲの生えた息子に語る。常に何かに怯える目をする青年を頭に思い描く。


まだまだ沢山あるのだが、書ききれるようなものではない。圧倒的多数の人間の理解のもとに支えられ、見守られ、励まされて成立しているのだ。ひとりひとりが自分の幸運を分け与えてくれて出来上がったステージである。


ラジオに出ているトラッドアタックの三人を眺めながらヒゲの総帥はここ数日の出来事を振り返っていた。いや、北濱に来てからの一年と三か月を振り返ったか。いや、シベリアンを休止してからの四年半を振り返ったか。全てを振り返ったか。


ヒゲの総帥にとっての音楽は何かと問われれば迷わずそれは上記の彼ら彼女らの存在すべてだと答える。彼ら彼女らが「弾け、弾け」と突き動かしてくる。シベリアンニュースペーパーの音楽はシベリアンだけのものではない、彼ら彼女らから影響を受けた全てであり、また彼ら彼女ら、時を同じくして生きる者たちの歌でもある。死んでいった者たちについての記憶でもある。言葉にならない大切な何かである。


そしてそれらが我らのトラッド(伝統)である。


なによりこれらが俺の好きなものたちであり、俺たちという人間の全てだ。





ようこそ日本へ、エストニアのミュージシャン諸君。一緒に演奏できることを誇りに思う。こちらはとっくに準備万端なのだ。




さぁ、音楽しようや。



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by amori-siberiana | 2018-10-07 00:11 | 雑記 | Comments(0)


北浜というビジネス街を独立させようと企む、ヒゲの総帥のブログです。
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